中国

2006年6月15日 (木)

文化大革命時代のポスター

▼あの過ぎ去った紅海洋の時代 文化大革命時代のポスター展
ge2ming4.jpg

 渋谷・松涛にあるギャラリーTOMにて、7月2日(日)まで開催中。先週末に行ってきました。きっかけは、貸本マンガ史研究サイト内の貸本マンガ史研究BBS(←ログが現在流れつつありますが)経由で、万力のある家(北冬書房のサイト)内のニュースのページで紹介されていたのを見たからです。

 海外のネットでよく見かける、中国の文化大革命時代のポスター。その実物の他、毛沢東バッジや毛沢東語録等、文革当時の品々が展示されており、ドキュメンタリービデオ(日本で当時作成されたもの)が上映されていました。あと、スペイン語のパンフレットのようなものも展示されていましたが、あれはキューバ産でしょうか(←あてずっぽう)。

 この展覧会では、とりわけ毛沢東関連のものを展示していてました。文革時代のポスターというのは、とかく意識を高揚させるもので、実物の展示に魅入られましたが、やはり個人崇拝の度が強いと抵抗感があるものです。また、当時の報道記事やビデオに出てくる大勢の若者の生き生きとした姿に目を奪われましたが、同時に、80年代~90年代に目にしたTVの特集番組などの残像が脳裏をよぎって(何かつるし上げばかりやってるイメージがあるんですよね…)、複雑な気持ちにもなりました。一体、あのエネルギーとパワーはどこから生まれて、どこへ行ってしまったのでしょうか。「毛沢東語録」を読めば何か分かるでしょうか。……色々と考えさせられる展覧会でした。

 しかし、文革時代のポスターはそういった負の側面を持ちつつも、ダイナミックな魅力にあふれているのも確かなのです。それはもう、野蛮なまでに。

 という訳で、海外の特設サイトをふたつ挙げてみます。とにかく燃える!萌える!
●Stefan Landsberger's Chinese Propaganda Poster Pages
●Maopost.com - Vintage Chinese Propaganda Posters

 また、「薔薇の名前」等でおなじみのUmberto Eco(ウンベルト・エーコ)氏らが、当時のプロパガンダ漫画についての本をまとめています。タイトルは「I fumetti di Mao」といい、1971年刊行。紹介ページもありました(イタリア語です。Infoseek マルチ翻訳が便利!)
SocialDesignZine: Il britannico aplomb dei fumetti di Mao
 この本、どうやら英語訳や独語訳が、日本国内のいくつかの大学図書館に所蔵されているみたいです。独語題は「Das Mädchen aus der Volkskommune : chinesische Comics」で、英語題「People's Comic Book: Red Women's Detachment, Hot on the Trail and Other Chinese Comics」(で、合ってるかな?)。Umberto Eco氏が漫画評論の短文を書いているのをネット等で時々見かけるのですが、漫画(fumetti)に関する書籍は本国イタリアでもこれだけのような。なんだかもったいない気がします。

| | トラックバック (0)