「フランス(及び仏語圏)-02」カテゴリ追加
現在ココログは“○件でページ替え”みたいなことをしてくれないので、記事がたまるとカテゴリー別のページが肥大化していくのが困りものです。そこで、新たに「フランス(及び仏語圏)-02」のカテゴリーを創設しました。ですので、この続きはそちらの方をご覧下さいますよう、よろしくお願いいたします。
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当ブログ3月24日付けエントリでご紹介した「PIGLOO」の第2弾ビデオクリップが発表されましたよー!
▼Pigloo « Le ragga des pingouins »

南極でレゲエ。リゾートシーズンを先取りしています。かわいいガールフレンドは出来るし、パパは水上スキーをエンジョイしていて楽しそうです。
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3月24日付けエントリでご紹介した、ショートアニメ「PIGLOO」のページ、画面上部のタイトルバーに「Le premier album d'Ilona : Un monde parfait」と書いてあるのにお気付きでしょうか。実はこのページ、以前はILONA(イローナ)という女の子のCGアニメビデオクリップの紹介ページだったのです。(5月10日追記…その後よく調べてみたら、ILONA特集のページ、残ってました。→こちら)
そのILONAちゃん、この度日本デビューを果たしたそうな!!!
▼イローナ ジャパン・オフィシャル・サイト

…「Un monde parfait(アン・モンド・パルフェ、訳すとパーフェクトワールド)」の邦題が「ときめき☆アーモンドパフェ 」とは、おそるべし空耳パワー。また、イローナちゃんやビデオクリップに登場する動物たちの解説文がキュートで面白いです。
本国フランスでは、5枚目のシングル「Allo, Allo」が出ています。以下のサイトでビデオクリップが見られますよ。
▼Musique Radio - Vidéo : Ilona Mitrecey -

…「Ecouter en Haut-débit」をクリックすると、別窓でビデオクリップが表示されます。
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フランスのシトロエンという自動車メーカーは、展開先の国々で漫画・アニメ・特撮に関連したコマーシャルを作っているようです。そこで、いっちょまとめてみました。
▼イギリス・日本等
●シトロエン C4 がクリックで変身する、踊る!! …写真蔵
●The Embassy Visual Effects Inc(movムービー)
…ロボット変形CM。こちらのブログで知りました。日本でも放映されていたとのことですが、私は残念ながら見たことがありません。
▼スペイン
●C4 El Rey de la Jungla
…いきなりコマーシャル動画がスタートします。頭部が動物の人物が往来する映像。別に何かのタイアップという訳では無いようですが、とあるスペインの漫画情報ブログで「『Blacksad(ブラックサッド)』の影響か将来の映画化のテスト版か…」と言われてました。「ブラックサッド」は昨年日本でも翻訳が出た、人気バンド・デシネ。作者はスペイン人。【2006年6月6日、リンク先等修正】
▼フランス
●France : Citroën imagine la voiture de 2054
…今年3月にフランスで公開された、BD原作のアニメーション「Renaissance(→公式サイト)」とのタイアップ映像。日本語による紹介はフランス在住の方のブログ(→こちら)が参考になりました。日本でも公開するかな?
▼イタリア
●Citroen C2 Batman - Yahoo! Auto
●Citroen C2 Batman
…イタリアの自動車情報サイトより。BATMANのエンブレムで飾ったデザイン。以前はシトロエン公式サイトに特設サイトがあったのですが、残念ながら無くなってしまいました。バットマンそのものは一切が出てこなかったのが印象的だったのですが…
▼ポルトガル
●Pub Citroën / Cowboy Bebop
…フランスのマンガ・アニメ情報サイトより。何故、ポルトガルで日本のアニメが。これまた、残念ながらシトロエンの特設サイトは無くなってしまいました。主人公の顔の描き方がちょっと変なんですよね。うーん…
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映画「皇帝ペンギン」でおなじみのフランスから、ペンギンが出てくるショートアニメーションの話題を2つ。どちらの作品も良く出来ていて、見ていて楽しい気持ちになります。
▼Coca-Cola - Polar Bears

(↑いきなりquicktime動画がスタートします)
コカ・コーラのクリスマスCM。異種生物の素敵な出会い。CATSUKA Newsで知りました。監督の一人がPierre Coffinというフランス人で、過去の作品にも白熊やペンギンの出てくるものがありました。ただし、過去作品はブラックな作風でした。
▼PIGLOO

(『LE CLIP DE PIGLOO!』コーナーの『> Le Papa Pingouin』をクリックするとアニメーション再生窓が表示されます。でも『Grand format』の方しか再生出来ないような気が…)
フランスのテレビ局のサイトで見つけたページ。なんだかNHK「みんなのうた」に出てきそうな歌とアニメです。ひとり旅に出たがる父とそれをひきとめるヒナ。育児放棄寸前の父に対してモヤモヤッとした気持ちになるも、健気なヒナの表情とウキウキした踊りが吹き飛ばしてくれました。
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ベルギーの老舗漫画「「Spirou(スピルー)」の話題が続きますよー

今度はフランスで「切手の日(FÊTE DU TIMBRE)」にちなんで切手が発行されるのだそうです。ToutenBDで知りました。ちなみに、ベルギーでは1988年に既に切手になっているとか。
切手の画像を良く見てみると「LETTRE 20g」と書いてあります。額面の表示が金額ではなくグラムなのですね。この切手に関しては、FFAP(Fédération française des associations philatéliques)という、フランスの切手愛好家団体のページに詳しい紹介が載っていました(→こちら)。フランスにも初日カバーというものがあるようですが、どこの国が発祥の地なのだろうか…

また、郵便博物館(Le Musée de la Poste)で展覧会が開催されるのだそうです(→こちら)。そういえば、昨年はこの博物館で「Bécassine(ベカシーヌ)」の展覧会を開催していました(→こちら)。「Spirou」と「Bécassine」、どことなく顔が似ている。丸顔で団子っ鼻で目が黒丸なところが。面長にすれば「タンタン」にも。
この2つの展覧会のサイトを見てみると、「Spirou」の方はタイトルに「Spirou, tels pères, tel fils !」と書いてあります。辞書によると「Tel père, tel fils.」とは「(諺)この父にしてこの子あり」とのことで、確かにSpirouの父は沢山いますものね。「Bécassine」の展覧会は誕生100周年にちなんだもの。「Bécassine」については、映画のDVDの感想をこちらに書きました。続編とか出来ても良さそうなのに、作らないのかなぁ。
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前回のエントリの最後で触れた、「SPIROU ET FANTASIO L'INTÉGRALE 」第3巻の簡単なご紹介です。

タイトル:「SPIROU ET FANTASIO L'INTÉGRALE / 3」
作:André Franquin(1924-1997)
出版社:ÉDITIONS NIFFLE (2001年刊)
「Spirou et Fantasio」シリーズのアルバム(単行本)は、ハードカバーA4サイズでフルカラーのものが現在第48巻(及び番外編が4冊)まで刊行されているのですが、この「L'INTÉGRALE」はひと回り小ぶりのサイズ(縦24cm×横19.5cm)でアルバム3冊分のストーリーが白黒印刷で収録されています。主線だけで色が付いていないのでは画面が白っぽくてスカスカするかと思いきや、サイズが小さいのと作者の描き込みが細かいおかげで違和感は感じませんでした。各ストーリーの冒頭に作者のコメントを交えた解説が載っているのが参考になります。各収録作のあらすじと感想は以下の通り。
●Les Voleurs du Marsupilami(マルスピラミ泥棒)
SpirouとFantasioがPalombie(パロンビア)の原生林から連れてきた、未知の動物Marsupilami(マルスピラミ)。今は動物園の檻に入れられたMarsupilamiが何者かに盗まれた。SpirouとFantasioは犯人を追って、Zabaglione(ザバグリオーヌ)が座長を務めるサーカスに潜入する。―「Spirou」誌1952年4月3日号~1952年11月13日号掲載。

…Spirou少年は制服姿のせいか礼儀正しく見えて、少々物足りなく感じられます。その分Fantasioの方が喜怒哀楽の差が激しくて大人げなく、行動にメリハリがあって面白いです。Marsupilami救出のために潜入したサーカスではフンドシ一丁の姿で芸をこなしていました(本当はフンドシとは言わないのでしょうけど…)。Marsupilamiはといえば、当初ネットでその姿を見ていても、この手足と尻尾のヒョロ長い豹のような動物のどこがそんなに大人気なのかピンとこなかったのですが、漫画の中の躍動的な姿を見ていると、何だか魅力的に感じられて愛着が沸いてきました。この作者は動きを描くのがとても上手いと思います。
●La Corne de rhinocéros(サイの角)
Fantasioは契約先の「Moustique(ムスティック)」紙からボツを食らい、他のジャーナリストと契約すると言われた。そこで起死回生を狙って、Spirouを連れて深夜のデパートの倉庫に忍び込んで空き巣の振りをして記事にしようと企んだ(それってヤラセ取材じゃ…)。その打ち合わせ中に、ラジオから自動車メーカー「Turbot(トュルボット)」の工場爆発事故のニュースが流れる。その晩、デパートの倉庫にて空き巣取材の実行中、大怪我をしたTurbot社員のRoulebille(ルルビル)、彼を追って取材中の女性ジャーナリストのSeccotine(スコティーヌ)、Turbot社を襲ったギャング2人組に遭遇する。ギャングから逃げおおせたSpirouとFantasioは、工場襲撃の難を逃れて逃亡中のTurbot社員Martin(マルタン)と彼の元にある新車「Turbotraction(トュルボトラクスィヨン)」の設計図を救出するために北アフリカへと向かう。―「Spirou」誌1952年12月4日号~1953年7月23日号掲載。原題「Spirou et la Turbotraction(スピルーとトュルボトラクスィヨン)」

…冒頭の解説中に「censure(検閲)」という言葉が目に入り、作中にいかにもな黒人の部族が出てくるから、てっきりベルギーにも黒人差別問題があるのかと思いきや、ギャングがピストルを手にしているのがいけなかったのだとか。当時のフランスに漫画の表現規制があって、ベルギーの漫画もそれに従わないと市場から締め出されるおそれがあったのだそうです。この作品で初登場する女性キャラクターのSeccotineは行動力があって気が強いジャーナリスト。「ツン」はあっても「デレ」は無し(念のために書き添えておきますと、昨今の日本のギャルゲー等の萌えキャラクターの概念に『ツンデレ』というのがあるのです。詳しくはこちらをご参照下さい)。また、このシリーズには色々と画期的な乗り物が出てきます。椅子にプロペラとエンジンのついた「Fantacoptères(ファンタコプテール)」とか、流線型のデザインがモダンな自動車「Turbotraction」等々。
●Le Dictateur et le Champignon(独裁者とキノコ)
SpirouとFantasioは、Le Comte de Champignac(シャンピニャック伯爵)の敷地内の庭園にかくまわれているMarsupilamiに会いに行く。Champignac伯爵は敷地に生えるキノコを使って「Métomol(メトモル)」という、振り掛けると金属が柔らかくなる薬を発明して2人に披露するのだが、Marsupilamiがいたずらして村中の金物を柔らかくしてパニックを起こしてしまう。そこで2人はMarsupilamiを動物園に戻そうとするが、動物園は財政難で閉鎖してしまったので、故郷の南米Parombie(パロンビア)に帰そうと考えた。Parombieの首都Chiquito(チキート)に到着すると、そこは、FantasioのいとこのZantafio(ザンタフィオ)がGéneral Zantas(ザンタス将軍)として統治する、軍事独裁政権下にあった。Géneral Zantasは隣国への侵攻を企んでおり、SpirouとFantasioはそれを阻止するために活躍する。―「Spirou」誌1953年8月20日号~1954年5月6日号掲載。

…Marsupilamiの故郷Parombieのネーミングは、コロンビアがネタ元なのでしょうか。でも住民の服装はメキシコ風だし、ヨーロッパから来た冒険家に国が支配されるというあたりに当時の世界観がうかがえて、ちょっと抵抗感がありました。それにしても子供向けコメディー漫画にしてはハードな展開。前回のピストルはNGでも、今回のバズーカ砲やマシンガンはOKだったのでしょうか。でもその辺はうまく工夫して、お子様でも安心して読めるように出来ているので大丈夫。また、人柄は良いのに、とんでもない発明でいつも騒ぎを起こしてしまうChampignac伯爵が良い味を出しています。
3作とも、絵はうまいしギャグもたくさん仕掛けられているし、とても楽しく読めました。この作者及び作品は日本ではあまり知られていないのですが、もったいなく感じられました。
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▼「Le Dictateur et le Champignon」より(画・Franquin)

2005年12月8日付け記事の最後で取り上げた「Spirou et Fantasio(スピルー&ファンタジオ)」について、簡単にまとめてみました。まずは参考資料の羅列から…
《参考リンク》
●出来たての公式サイト
●Editions Dupuis : Spirou et Fantasio(版元Dupuis社のサイトより)
●Franquin - Spirou et Fantasio(作者の一人、Franquin公式サイトより)
●Spirou et Fantasio(バンド・デシネ情報サイトBD Central より)
●Spirou et Fantasio : la référence Web(ファンサイト)
●Tout sur Spirou et Fantasio !!! (ファンサイト)
《参考文献》
●「フランス・コミックアート展2003」図録
●「色彩のアルバムBDフレンチコミック」図録
▼「LA NAISSANCE DE SPIROU」より(画・Rob Vel)

そもそもの始まりは1938年。ベルギーの雑誌「Spirou(スピルー)」の創刊にあわせて漫画「Spirou」が誕生しました。第1回「LA NAISSANCE DE SPIROU(スピルーの誕生)」の画像がこちらにあります。画家がカンバスに描いた男の子の絵に「L'EAU DE VIE(命の水)」を吹き付けて、この漫画キャラクターはMOUSTIC(ムスティック)ホテルのベルボーイとして誕生しました。ちなみに「Spirou」とはワロン語(ベルギーのフランス語方言)で「リス」のことだそうです。「MOUSTIC」は英語で言うところの「mosquito(蚊)」。
その後Spirou少年は様々な活躍をしていくのですが(北極まで行ったり、黒人ボクサーをデビューさせたり)、人間の言葉を話すリスのSpip(スピップ)やルポライターのFantasio(ファンタジオ)と共に行動するに至って、肩書きが「groom(ホテルのベルボーイ)」から「Aventurier, reporter, photographe(冒険者、レポーター、写真家)」と変わっていき、タイトル名は「Spirou et Fantasio(スピルー&ファンタジオ)」となりました。でも基本的な服装はホテルの制服のまま。
▼公式サイトがまだ準備中だったころの画面より(画・Munuera)

この漫画シリーズは1938年のRob Vel(ロヴェル)以降、現在まで何人もの作家によって描き継がれていて、それぞれ作風が違って面白いです。多くのファンサイトに比較画像が載っていますが、その幾つかは先代の作者Janry(ジャンリ:画)・Tome(トム:シナリオ)までしか載っていなくて残念です。現在の作者はMunuera(ムヌエラ:画)とMorvan(モルヴァン:シナリオ)。出来たばかりの公式サイトを飾っています。
また、今年に入ってから「Spirou one-shot」シリーズとして、毛色の変わった作風の作家を招いてパラレルワールドのストーリーを順次刊行していくそうなんですが、先日発売された第1弾が、あまりに毛色が違いすぎてびっくりです(→こちら)。現地のファンの反応が気になります。この「Spirou one-shot」といい、公式サイトの立ち上げといい、今年の「Spirou」界隈は色々とやらかしてくれそうです。(もしかして日本のマンガ家も参加するという話が……?)
この長期シリーズの中で一番人気なのは、何といってもAndré Franquin(アンドレ・フランカン)によるものでしょう。1946年~1968年に発表され、現在のスタイルを確立しました。また、この時生まれた「Marsupilami(マルスピラミ)」や「Gaston(ガストン)」といったキャラクターは後に単体の作品として多く刊行され、現在も根強い人気があるようです。「Spirou et Fantasio」のアルバム(単行本)はDupuis(デュピュイ)社から第48巻まで刊行されていますが、Franquinの作品だけは「L'intégrale (全集、完全版)」としてNiffle社より全7巻が刊行されています。主線だけの白黒印刷で小ぶりなサイズではありますが、これ1冊につきフルカラーのアルバム3冊分の話が収録されているのでお得感があります。でも今は品薄のようで、とりあえずAmazon.frで売っていた第3巻(→こちら)を買ってみました。その感想は、また今度。
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- 2005 : l’année de la "mangalisation"(ToutenBD)
2005, L'ANNéE DE LA “MANGALISATION”(BdZoom)
ヨーロッパのフランス語圏における漫画業界の動向について、今年もACBD(l’Association des Critiques et Journalistes de Bande Dessinée、日本語に訳すと『バンド・デシネの評論家及びジャーナリスト協会』)の年間レポートが発表されました。(昨年のレポートについては、当ブログ10月5日、6日、7日、8日で取り上げました。)
今年のタイトルは「2005 : l’année de la "mangalisation"」とのことで、"mangalisation"って「manga」と「globalisation(英語で言えばglobalization)」を足して作った言葉でしょうか。読み仮名をフランス語風に書くと「マンガリザスィヨン」だと思うのですが、英語風に書いた方が通りが良さそうだと思い、ブログ記事タイトルには「2005年はマンガリゼーションの年」と訳してみました。
とりあえず「BdZoom」の記事の冒頭にレポートの概略が書いてあるのでそこだけ拾い読みしてみると、2005年のBD(漫画)の新作2701本中1142タイトルが日本のMANGAまたは韓国のMANWHAで、BDを発行する出版社203社中25社がそれらを出版し、一番売れた日本のMANGAは「NARUTO」で各巻(6巻まで)の発行部数は7~11万部、ヨーロッパのBD作家(シナリオ・作画)1322人の中でMANGAに影響される人は年々増えていて、MANGAの出現により9番目の芸術の威厳が下がるなどということはなくMANGAは高い地位を獲得し、益々多くの雑誌やWEBサイトでアジアのBD(MANGAやMANWHA)が熱心に取り上げられている……のだそうです。
何というか、日本のマンガに対してすごく好意的な事を書いているように感じました。
【2006年1月26日追記】発行部数ランキング等は、こちらのページの下の方に見やすくまとめてありました。
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シンポジウム目当てで神奈川県は川崎市民ミュージアムで催されている「スイス・コミックアート展」に行ってきましたので、簡単にご報告や感想など。
まず展覧会なんですが、メインの展示として、スイスの漫画家12人と日本の漫画家5人について、壁には「時間」をテーマにした描き下ろしの1枚ものの作品を展示し、ショーケースには単行本を広げて並べていました。スイス人作家の作風はといえば、シンプルで抽象的なものから線を多く書き込んだシビアなものまでさまざま。描き下ろしの作品は外国人に見せることを前提としているためか、どれもセリフはなく、絵に力を込めているようでした。しかし、これらのスイスの作家陣(及びしりあがり寿氏)の絵は良く見ると原画じゃなくて印刷っぽい……何だか大物ミュージシャンが来日してTV番組で口パクで歌ってるのに気づいた時のような、しんみりした気持ちになってしまいました。
それにしても正直なところ、一枚の書き下ろしと単行本の見開きページだけで未知の漫画家の世界を紹介するのは厳しいと感じました。情報ばかりが先行すると、読んで楽しむという漫画の本来の楽しみからは遠ざかってしまいそうで。とりあえず有名作家の名前と作風、そしてパネル展示からスイスの漫画の歴史や現在の状況を何となくつかめたかな…?今後、何かしら読む時の参考にできればと思いました。展示作家の中では、Cosey(コゼイ)氏の作品が良かったです。この方はアングレーム国際BDフェスティバルで1982年に最優秀アルバム賞を受賞するなど(→こちら)、結構ベテランの方なのですね。
次にシンポジウム。こちらのリンク先には午後2時からと書いてあったので間違えそうになりましたが(トップページには1時からと書いてありましたが)、他にそのような方はいらっしゃらなかったでしょうか。ネットではあまり話題になっていなかったので空いているかと思いきや、補助椅子が沢山必要になる位の盛況ぶりでした。名だたる漫画評論家の方々や漫画研究を志す学生さんが大勢いらっしゃっていたようでした。
プログラムはマンガ学会のこちらのページをご参照下さい。中でもとりわけ、スイスのドイツ語圏の漫画雑誌「シュトラパツィーン」編集部のクリスティアン・ガッサー氏のお話が興味深かったです。(『シュトラパツィーン』誌のサイトは、こちらやこちらで良いのかな…)私はてっきり、スイスは公用語が4つに分かれているから同じ出版物もも4種類刷らなきゃいけないのかと思っていたのですが、決してそんなことはなくて、言葉が違っていれば文化的にも分断されてしまうのですね。フランス語圏では、ジュネーブがコミック発祥の地(ロドルフ・テップフェールRodolphe Töpffer(1799-1846)による『版画文学"histoire en estampes"』と呼ばれる絵物語)にもかかわらず、本格的なスイス人作家の活躍はベルギーにおけるDerib(デリブ)氏やその弟子Cosey氏以降であるとのこと。一方、ドイツ語圏では従来コミック文化は無いも同然だったのが、1984年にチューリヒで「シュトラパツィーン」誌が創刊し、表現主義的・個性的・実験的なコミックが掲載されてきたとのこと。そして、こうした独・仏双方の言語圏の作家は近年、展覧会や出版による交流が図られているものの、翻訳のコスト等問題点も存在するとのことでした。やっぱり言葉の壁は大きいのですね。
その他、森田直子氏によるテップフェールの「版画文学」における「観相学」の影響や近年のコミック作家の顔の描写に関する話、神尾達之氏による、戦後日本のマンガに見られる死の表現がもたらす記号世界への破綻や最近のマンガに目立つ傾向についての考察等、普段あまり耳にしないアカデミックな話が聞けて、貴重な一日でした。
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当ブログ8月21日付け記事でフランスの漫画「Zig et Puce」が「Tintin」に掲載されたと書きましたが、これは雑誌版「Tintin」、即ち「Le Journal de Tintin」のことで、上記のサイトに、その表紙の膨大なアーカイブがありました。Hergé(エルジェ)の「Tintin(タンタン)」以外にも、多くの漫画が掲載されていたようです。「Tintin」のような可愛くてユーモラスな絵柄の作品だけでなく、結構ハードな劇画っぽいものもあり、ジャンルもSF、歴史、軍事、レース、スポーツ等々、多岐に渡っていました。その中には、2003年に映画化された「Michel Vaillant(ミシェル・ヴァイヨン)」の画像もありました。
画面上部にあるメニューのいちばん左「Choix de l'hebdo(週刊誌を選択)」をたどっていくと、雑誌の種類や発行年を選択できます。しかし、複数の国・言語バージョンが発行されてるし、1946年の創刊時からいきなり週刊だし、増刊号も出すしで非常に膨大なデータベースと化しており、プルダウンメニューは画面に収まりきれない長さです。マウスと上下矢印キーをうまく併用して、たどってみてください。また、「Recherche(検索)」でいろいろ検索してみると、面白い発見があるかも知れません。
この「Le Journal de Tintin」、日本語では「タンタン・ジャーナル」と訳されて、2003年に東京・飯田橋の印刷博物館で開かれた小さな展覧会「色彩のアルバムBD フレンチ・コミック」で紹介されていました。図録に載っていた紹介文は、以下の通り。
(前略)1946年にベルギーのロンバール社が創刊し、フランス版は2年遅れの48年にダルゴー社から発行され、ダルゴー社によるアルバムの原型となった。フランス版、ベルギー版とともに、88年まで刊行された。
確かに、上記のサイトを見てると、ベルギー版にフランス版、あと、「Kuifje weekblad」と書いてあるのはオランダ(語)版でしょうか。翻訳サイトで「Dutch to English」で変換してみたら「Kuifje magazine」と出ました。「Kuifje」というのはオランダ語圏での「Tintin」の呼び名なのですね。

ところで、この「色彩のアルバムBD フレンチ・コミック」の図録、今頃気がついたのですが、フランス語で「La colorisation et de la reliure dans la bande dessinée franco-belge」と書いてあるー!これを訳すと「フランス-ベルギーの漫画における彩色と装丁」といったところでしょうか。日本語化するにあたって「ベルギー」の国名が抜けちゃってます。ここで言う「フレンチ」とは「フランスの」ではなく「フランス語の」の意味で使っていると解釈すべきなのかも知れませんが…
「フレンチ・コミック」、或いは「バンド・デシネ」と言うとき、どうしても「フランスの漫画」と訳されることが多いかと思いますが、実際には、当ブログ8月31日付け記事で触れたようにスイスの漫画(このスイス・コミックアート展、今度の日曜のシンポジウムに行きたいなぁ…)もあれば、10月6日付け記事で触れたようにベルギーの漫画もあります。そして、それぞれの国の漫画家は国境をまたいで活動していたり(上記『Michel Vaillant』の作者はフランス人)、雑誌や書籍は複数の国で刊行・販売されている模様です。なので、当ブログでは「フランス語圏の漫画」と訳しています。
さて、その「フランス語圏の漫画」の中でも、とりわけベルギーは漫画大国のようです。こちらのページによると「漫画の売上げは、ベルギーの出版部門の40%以上を占めていて、産業面でも重要な位置にあります。」とのことで、結構デカイ数字です。また、ヒット作はといえば、前述の10月6日付け記事のリストの中にたくさん見受けられます。
そこで私も何か1冊、読んでみようとネットで物色してみました。で、最近リニューアルバージョンがヒットしているという「Lucky Luke(ラッキー・ルーク)」「Blake et Mortimer(ブレイク&モルティメール)」「Spirou(スピルー)」のうち、主人公でホテルのベルボーイの赤い制服を着た男の子が可愛い「Spirou」に決めました。「Spirou」の正確なタイトルは「Spirou et Fantasio(スピルー&ファンタジオ)」。この作品は長期に渡って何人かの作家が代替わりして描いているのですが、その中でも、主要なキャラクターや作風が完成された、André Franquin(アンドレ・フランカン→公式サイト)によるものを取り寄せてみました。故André Franquin氏は、「Spirou」の作中で「Marsupilami(マルスピラミ)」という架空の動物キャラクターを登場させていて、このキャラクターのアニメが現在人気を博していたり、小惑星の名前になったりしているそうです。日本で言えば「アンパンマン」なみの人気を誇っているということでしょうか(ちなみに、小惑星のリストはこちら。『Anpanman』も『Marsupilami』もありますよ)。取り寄せたアルバム(単行本)の感想は、また今度。
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Manga Reseau Positif
téléchargement(ダウンロード)ページ
(→pdfファイル18.2MB、129頁)
エイズ、後天性免疫不全症候群、英語で言えばAIDS(Acquired Immune Deficiency Syndrome)、フランス語で言えばSIDA(Syndrome d'Immunodéficience Acquise)のに関する啓発漫画。日本のManga風に描かれています。11月29日付けのToutenBDやCATSUKA Newsで紹介されていました。

フランスでエイズに関する啓発で漫画といえば、昨年の7月にこちらでアメコミキャラクターを使ったポスターが紹介されていましたが、もはやリンク先にはその画像(確か、スーパーマンやワンダーウーマンが闘病している写真)は無く、そのトップページに、別の啓発漫画へのリンクが貼ってありました(→pdfファイル2.05MB、24頁)。こっちは、先程のよりも、若干アダルトな描写になっているようです。
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BD Sélection
(上記サイトの中のフランス語が文字化けする場合は、右クリック→エンコード→西ヨーロッパ言語、にすると吉)
バンド・デシネ(フランス語圏の漫画)のいまどきの流行りを知る目安として、当ブログではこれまで、発行部数なら10月6日付け記事で取り上げたACBDレポートが、売り上げなら10月8日付け記事で取り上げた「BD Zoom」で時々発表される「ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES(最新情報はこちら)」を取り上げて来ましたが、読者の反応を知るのに便利なのが、この「BD Sélection」というサイトではないかと思った次第であります。
毎週、スタッフが新刊書を何冊か取り上げてレビューと点数を載せていて、更に、メンバー登録した人もまた批評・感想や点数を投稿できる仕組みになっているようです。作品ページの画像及び、通販ページや同作者の他作品へのリンクが貼ってあるので、色々と参考になります。ここに挙がっている評価が絶対という訳ではないとは思いますが、ある程度の目安にはなるのではないでしょうか。実は私、購入を検討していたアルバム(単行本)で、発行部数や売り上げは多そうなのに、ここでの評価があまりにも辛口なので、購入を見送ったものがあります…
日本のマンガも多く取り上げており、「Gen d'Hiroshima(はだしのゲン、作:中沢 啓治)」や「Quartier lointain(遙かな町へ、作:谷口ジロー)」「L' Histoire des 3 adolf(アドルフに告ぐ、作:手塚治虫)」の評価が高そうです。あと、興味深かったのは「Negi Ma(魔法先生ネギま!) 」とか「Love Hina(ラブひな)」「AI non-stop ! (A・Iが止まらない!)」といった赤松健氏の作品ページを見てみると、文章で書いてある評価の点数はどれも高いのに、表紙画像下の点数は低いところ。これは、どこか知らないところで評価がまっぷたつに分かれているということなのでしょうか(日本でも、そういう図式を見かけることがあるし…)。
また、新刊レビューの他、コラムやインタビュー等の記事も充実しています。「Les fonds d'écran(壁紙)」のコーナーもあり、「LA LISTE(リスト)」をたどっていくと、沢山の壁紙がupされていました。その中でも、とりわけFrançois Schuiten画の、ジュール・ベルヌの世界を描いた絵(→この画像)が壮麗でした(この絵は、フランスはアミアンで開催されたイベントのポスターなのだそうです。→こちら)。
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いつも楽しくチェックしているフランスのアニメ・マンガ情報サイト「CATSUKA」がリニューアルしていました!「CATSUKA News」もリニューアルしたので、このブログ等で私が書いた過去のエントリの参照元がリンク切れになってしまいました…あとで直しておきます。
「CATSUKA News」もさることながら、インデックスページ左側の「Animation」「BD/illustration」「Divers(その他)」の配下のファイルが非常に充実しています。画像や動画等、言葉が分からなくても十分に楽しめるのですが、モノによっては「むー、これ日本でupしてたら速攻でデリられるかも」というのも多々あって、んー、こっそりと拝見させてもらっています(←言葉濁しまくり)。
フランスのアニメ好きの集まる、活気のあるサイトという感じでしょうか。若手クリエーターによるショートムービーやBDのサンプルページもありました。こういうのが、いつか日本にも紹介されたら良いなと思います。
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2004年のACBDレポート内容のご紹介の第4回、これでラストです。(→第1回、第2回、第3回)
今回は、このページの下の方に載っていたpdfファイルの5ページ目「* Concentration sur la BD étrangère」より、2004年のBD出版社におけるMangaのヒット作とその発行部数をリストアップしました。
外国の漫画のうち、フランス語圏で最も翻訳され続けているのがアジアのBDで、2003年には521点だったのが、2004年には754点に増えたそうです。
▼以下が、2004年の日本のMangaのヒット作と、その発行部数です。
| タイトル(原題) | 部数 |
|---|---|
| Naruto (NARUTO) | 60, 000 |
| Yu-Gi-Oh (遊戯王) | 50, 000 |
| Gunnm Last Order (銃夢(Gunnm)Last Order) | 50, 000 |
| Fruits Basket (フルーツバスケット) | 40, 000 |
| Shaman King (シャーマンキング) | 40, 000 |
| Samouraï deeper Kyo (SAMURAI DEEPER KYO) | 40, 000 |
| Hunter x Hunter (HUNTER×HUNTER) | 40, 000 |
| Love Hina (ラブひな) | 35, 000 |
| Saint Seiya : les chevaliers du zodiaque (聖闘士星矢EPISODE・G) | 35, 000 |
| Neon-Genesis Evanlegion (新世紀エヴァンゲリオン) | 33, 000 |
| Captain Tsubasa world youth (キャプテン翼 (ワールドユース編)) | 30, 000 |
| Angel Heart (エンジェル・ハート) | 30, 000 |
| Get Backers (Get backers―奪還屋) | 25, 000 |
| Inu-Yasha (犬夜叉) | 25, 000 |
| One Piece (ONE PIECE) | 25, 000 |
| Nana (NANA) | 25, 000 |
| Say Hello to Black Jack (ブラックジャックによろしく) | 20, 000 |
| Chobits (ちょびっツ) | 20, 000 |
| Slam Dunk (スラムダンク) | 20, 000 |
| Alice 19th (ありす19th) | 20, 000 |
| Step up Love Story (ふたりエッチ) | 20, 000 |
| Devil Devil (デビデビ) | 20, 000 |
| Bleu Indigo (藍より青し) | 20, 000 |
| Ken (蒼天の拳) | 20, 000 |
| 20th century boys (20世紀少年―本格科学冒険漫画) | 18, 000 |
| Dragon Ball (ドラゴンボール) | 20, 000 |
最後の行の「ドラゴンボール」は新装版だそうです。また、2004年に翻訳されたアジアのBD754点のうちManhwa(韓国の漫画)は137点なのだそうですが、そのヒット作のひとつとして「Chonchu(15, 000部)」というタイトルが挙げられていました。
…で、私見なんですが、発行部数だけを見ると果たしてこの数字、意外と少ないような(例によって、最新刊の単行本の発行部数なのか、シリーズ全巻の総発行部数なのか、文面ではちょっと分かりかねるのですが…)。でも出版点数で言えば、第1回のエントリで挙げたように「BDの種目に属する3070点の本が出版された。」との事ですから、日本のMangaの占める割合は、非常に大きいと思いました。(ただし、このレポートでは、日本のMangaの出版点数が分かりかねます。アジアのBD754点から韓国のManhwa137点を引いた617点で良いのかな…)
このACBDレポート、もっと詳細に読んでいけば色々と面白い発見もあるのでしょうけれど、私の知識と語学力では、これで精一杯。また何か新しい発見がありましたら、このブログで取り上げたいと思います。
なお、最新のBDベストセラーはこんな感じ。日本のマンガ作品だと、新たに「鋼の錬金術師」や「ツバサ―RESERVoir CHRoNiCLE」がランクインしているようですよ。
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2004年のACBDレポート内容のご紹介の第3回です。(→第1回、第2回)
▼前回に続いて、2004年のバンド・デシネのヒット作とその発行部数をリストアップしていきます。58行と、長い表になってしまいました。
| タイトル(作者) | 部数 |
|---|---|
| Peter Pan(Loisel) | 200,000 |
| Les Tuniques bleues(Cauvin, Lambill) | 200,000 |
| Trolls de Troy(Arleston, Mourier) | 170,000 |
| Le cri du peuple(Tardi) | 160,000 |
| Les Profs(Erroc, Pica) | 140,000 |
| Caméra café(Van Linthout, Stibane, Didgé) | 140,000 |
| Tom-Tom et Nana(Cohen, Reberg, Desprès) | 140,000 |
| Lady S.(Van Hamme, Aymond) | 130,000 |
| Les annonces en BD(Fab, Aurel) | 110,000 |
| L'élève Ducobu(Zidrou, Godi) | 110,000 |
| Impondérables(Binet) | 110,000 |
| Le Scorpion(Desberg, Marini) | 110,000 |
| Marsupilami(Dugomier, Batem) | 110,000 |
| Sillage(Morvan, Buchet) | 100,000 |
| Lefranc(Martin, Carin) | 100,000 |
| IR$(Desberg, Vrancken) | 90,000 |
| Les femmes en blanc(Cauvin, Bercovici) | 85,000 |
| Alpha(Mythic, Jigounov) | 85,000 |
| Les gendarmes(Sulpice, Cazenove, Jenfèvre) | 80,000 |
| La caste des Méta-Barons(Jodorowsky, Giménez) | 80,000 |
| Jean-Jacques Goldman(collectif) | 80,000 |
| Inédits(Gotlib) | 80,000 |
| Agrippine(Bretécher) | 80,000 |
| A l'ombre des tours mortes(Spiegelman) | 80,000 |
| L’agent 212(Cauvin, Kox) | 75,000 |
| La complainte des landes perdues(Dufaux, Delaby) | 75,000 |
| Wayne Shelton(Cailleteau, Denayer) | 75,000 |
| Léonard(Bob de Groot, Turk) | 75,000 |
| Yakari(Job, Derib) | 75,000 |
| Le combat ordinaire(Larcenet) | 70,000 |
| Aquablue(Cailleteau) | 70,000 |
| Aquablue(Vatine, Ciro) | 70,000 |
| Le chant des Stryges(Corbeyran, Guérineau) | 70,000 |
| Les pompiers(Stédo, Cazenove) | 70,000 |
| Légende(Swolfs) | 70,000 |
| L'épée de cristal(Goupil, Kainzow, Boube, Crisse) | 70,000 |
| Mélusine(Gilson, Clarke) | 68,000 |
| Valérian(Christin, Mézières) | 65,000 |
| I.N.R.I.(Convard, Falque, Wachs) | 65,000 |
| Kénya(Rodolphe, Léo) | 60,000 |
| Marlysa(Gaudin, Danard) | 60,000 |
| UW1(Bajram) | 60,000 |
| Sanctuaire(Dorison, Bec) | 60,000 |
| De cape et de crocs(Ayroles, Masbou) | 60,000 |
| Les blagues de Toto(Coppée) | 60,000 |
| La frontière invisible(Peeters, Schuiten) | 60,000 |
| Natacha(Walthéry) | 60,000 |
| Luuna(Crisse, Kéramidas) | 50,000 |
| Les technopères(Jodorowsky, Janjetov) | 50,000 |
| Garfield(Davis) | 50,000 |
| Achille Talon(Brett, Herlé, Widenlocher) | 50,000 |
| Face de lune(Jodorowsky, Boucq) | 50,000 |
| Iznogoud(Tabary) | 50,000 |
| Djinn(Dufaux, Mirallès) | 45,000 |
| La vengeance du comte Skarbek(Sente, Rosinski,) | 45,000 |
| Où le regard ne porte pas(Abolin et Pont) | 45,000 |
| Le photographe(Guibert, Lefèvre) | 45,000 |
| Jérémiah(Hermann) | 44,000 |
…と、コピペするのも大変でしたが、原文を打ち込んだ方はもっと大変だったことでしょう。たまに誤植があって、とりあえず気が付いたものは修正しました(“A l'ombre des tous mortes”→“~tours mortes”、Siro→Ciro)。
原文のリストの下の方には、指摘事項として、発行部数の多いものと中くらいの売れ筋の集団(約10,000部クラスで、損益分岐点にもあたる)との間に隔たりが生じていること、中間クラスの発行部数である約14,000部のものが減少していること、BD製作の高いコスト等が挙げられていました。
ひと休みしたら、次回のエントリで日本のMangaのヒット作とその部数をリストアップする予定です。
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2004年のACBDレポート内容のご紹介の続きです。(→第1回はこちら)
今回は、このページの下の方に載っていたpdfファイルの4ページ目「* Concentration sur les valeurs sûres」より、2004年のバンド・デシネのヒット作とその発行部数をピックアップしてみます。
これら数字は出版社からの報告によるものだそうです。とはいえ、最新刊のアルバム(単行本)の発行部数なのか、シリーズ全巻の総発行部数なのか、文面ではちょっと分かりかねました。最大のヒット作「Titeuf」については「その新しいアルバム(2,000,000部発行)」と書いてあるので、これに関しては1冊あたりなのだなということがはっきりと分かるのですが…
▼まず、以下の作品が今年のトップセラー。常連作家が並んでいるそうです。
| タイトル(作者) | 部数 |
|---|---|
| Largo Winch(Van Hamme, Francq) | 530,000 |
| XIII(Van Hamme, Vance) | 450,000 |
| Joe Bar Team(Bar2, Fane) | 430,000 |
| Cédric(Cauvin, Laudec) | 320,000 |
| Kid Paddle(Midam) | 300,000 |
| Lanfeust des étoiles(Arleston, Tarquin) | 300,000 |
| Thorgal(Van Hamme, Rosinski) | 280,000 |
| Tintin et l'Alph-Art(Hergé) | 600,000 |
▼そして、以下に挙げるのが有名なキャラクター作品のリメイクで、ヒットしたもの。
| タイトル(作者) | 部数 |
|---|---|
| Lucky Luke(Laurent Gerra, Achdé) | 650,000 |
| Blake et Mortimer(Sente, Juillard) | 520,000 |
| Spirou(Morvan, Munuera) | 250,000 |
それぞれがどんな作品かは、amazon.frやbd.net等の通販サイトで検索してみると絵柄等が分かります。上の表の中で、作者名が2つ続いている場合、前者がシナリオ、後者が作画担当です。Van Hammeという方が、当代きっての売れっ子ライターといったところでしょうか。また、作者名を「Comiclopedia」というページで検索してみると、ベルギーの作家・作品が圧倒的に多いようです。日本でもおなじみの「タンタン」をはじめとして、ベルギーは漫画の盛んな国なのでしょうか。もっとも、以前のエントリで書いたように、「タンタン」の作者エルジェの先輩はフランスの漫画家Alain Saint-Ogan(アラン・サン-トガン)なので、どこの国の作品かということは、あまり気にすることもないのかも知れません。
次回のエントリでは、その他のヒット作のリストをズラズラズラッと載せる予定です。
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BD(Bande Dessinéeの略、フランス語で『漫画』のこと)市場について、ACBD(l’Association des Critiques et Journalistes de Bande Dessinée、日本語に訳すと『バンド・デシネの評論家及びジャーナリスト協会』)という団体が、毎年末に詳細なレポートを発表しているのだそうです。ACBDという団体はWEBサイトを持っていないみたいですが、このレポートはいくつかのBD関連サイトにupされています。私は、以下のサイトのページで2004年のレポートを見かけました。
Actua BDより
2004, l’année de la concentration...
ページの下の方に、PDFファイルへのリンクがあります(→こちら)。このACBDレポートはタイトルにその年を象徴するキーワードを掲げていて、昨年のタイトルは「2004, l’année de la concentration (集中の年)」でした。ちなみに、2003年は「2003, année de la consécration(確立の年)」、2002年は「2002, année de la diversité(多様性の年)」でした。(こちらのサイトに、過去のデータが載ってました。)
この2004年レポートのPDFファイルを開いてみると、1ページ目に概略が、2ページ以降に詳細が載っています。とりあえず、1ページ目だけ訳してみました。(たどたどしい訳文で失礼します。また、間違いなどありましたら、ご指摘頂けると大変助かります。)
*Concentration sur la production(作品の集中)
…市場は依然として将来性があり、2004年には、BDの種目に属する3070点の本が出版された。
*Concentration de l'édition(出版の集中)
…2004年には、207社の出版社(2003年には185社だった)がBDを出版した。しかし、4分の3以上の出版は、それらの出版社のうち、ほんの23社によって行われている。
*Concentration sur les valeurs sûres(確かな価値あるものの集中)
…最新刊の“Titeuf”(200万部発行された)は競争相手となりうるもの全てに圧勝した。しかし、多くの古典の傑作もまた、とてつもない発行部数の恩恵にあずかった。
*Concentration sur la BD étrangère(外国のBDの集中)
…グローバル化が進む時代ではあるが、754点の日本や韓国のBD(MangaやManwha)が若者から最も高い評価を受け続け、ますます重要な市場となっている。
*Concentration sur les métiers de la BD(BDの職業人の集中)
…ますます多芸多才な1298人の漫画家及びシナリオライターが、ヨーロッパのフランス語圏の地域で採用されている。
*Concentration sur les adaptations et les autres médias(脚色や他のメディア化の集中)
…他の分野の芸術やメディアへのインスピレーションの源として、BDはその価値を自覚している。
*Concentration sur la portée de la BD(BDが及ばす影響力の集中)
…今日、“BD”は、“多様性”と“収益性”を優雅に相伴っている!
*Concentration sur l'intérêt que la BD suscite(BDが引き起こす関心の集中)
…このメディアは今後、この体制のもとであっても、しっかりと根付かせられていくことだろう。
そして次のページから、各項目の詳細な記述へと続きます。長文がベターッと書き連ねてあって、正直読み辛いのですが、一言で言うと、2004年のBD市場は充実していた、ということでしょうか。作品は多様化し、売り上げは伸び、過去のリメイク作品も人気を博し、外国作品(主にManga)の出版で市場は活性化し、メディアミックスは進み、書籍やネットによる情報提供も多い、と。なんだか景気の良さそうな話です。(ただし、詳細に読んでいくと、いくつかの懸念や問題点も提起されていました。)
ところで、上記の訳文で「外国のBD」とか「日本や韓国のBD」といった言葉が出てきましたが、ここで言う「BD」とは、単純に「漫画」のフランス語訳です。日本で「BD(ベデ)」とか「バンド・デシネ」というと、どうしてもメビウスやエンキ・ビラルといった作家による繊細な作品群を思い浮かべる方が多いかと思われますが、本国ではもっと広い意味で使っているように見えます。そして、特に区別したい時に「BD francophone(フランス語圏の漫画)」とか「BD étrangère(外国の漫画)」「Manga(日本の漫画)」「Comics(アメリカの漫画)」等々と呼んでいるようです。
さて、このレポート、詳細な情報が盛りだくさん載っている中、特に私が注目したいのは、2004年のヒット作品とその発行部数です。フランス語圏の作品の他に、日本のMangaのヒット作の発行部数も載っていました。次回のエントリ以降、抜き出してリストアップしていきたいと思います。しばらくフランス語の作品名の羅列が続く予感。(読みにくそう…)
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スイス・コミックアート展
平成17年9月16日(金)~12月25日(日)
川崎市市民ミュージアム 2階ギャラリー
マンガ学会ホームページの「新刊・イベント情報」で知りました。
「現代スイスを代表するコミックアーティスト12名を紹介します」とのことで、以下のお名前が挙げられていました。
■現代スイスコミック・アーティスト
当コーナーでは、現代スイスを代表するコミック・アーティスト12名をご紹介します。
彼らがこの展覧会のために描き下ろした1ページの作品「時間」をはじめ、アーティスティックでカラフルなアルバム(単行本)を展示、解説いたします。
(参加作家:コゼイ COSEY、マティアス・グネーム MATTHIAS GNEHM、ミックス&レミックス MIX & REMIX、ノワイヨ NOYAU、トーマス・オット THOMAS OTT、フレデリック・ペータース FREDERIK PEETERS、ナディア・ラヴィショーニ NADIA RAVISCIONI、ヘルゲ・ロイマン HELGE REUMANN、アナ・ゾマー ANNA SOMMER、トム・ティラボスコ TOM TIRABOSCO、ワゼム WAZEM、ゼップ ZEP)
ZEP(ゼップ)という方は、バンド・デシネの大ヒット作「Titeuf」の作者ですね。2004年にアングレーム国際漫画フェスティバルでグランプリを受賞し、2005年のポスターのイラストを描いていました。(→こちら)
また、WAZEM(ワゼム)という方は最近、故Hugo Prattの作品「Les Scorpions du désert」の続編を刊行し、その紹介が、OVNI〈オヴニー、パリの日本人向けフリーペーパーで、日本でも配布してます〉のサイトに載っていました。(→こちら)
その他の作者の名前も検索してみたのですが、検索先のページが、主にドイツ語の人とフランス語の人とに分かれるようでした。スイスの公用語は、フランス語・ドイツ語・イタリア語・ロマンス語の4つだそうですが、言葉の異なる者どうしでは、どの程度コミュニケーションできるのだろう。
ところで、スイスでも日本のマンガは人気があるようで、以前、こんなイベントをやっていました。
湖畔の街におたく5000人集結――スイス初の大規模マンガイベント
今年の4月下旬、レマン湖畔の街ローザンヌで開催された「ポリーマンガ(polymanga)」というイベントだそうで、公式サイトがこちら(→Polymanga(フランス語 、英語)にありました。(フランスのアニメ情報サイトCatsuka Newsの3月31日付け記事で知りました。)
2種類のポスターの内、下の方のイラストには、日本の有名なマンガのキャラクターが可愛く描かれています。でも、画面中央の女の子のファッションの和風テイストには、ちょっぴり違和感があるかも…
【追記】2005年12月13日付け記事に行ってきた感想を書きましたので、良かったらそちらもご覧下さい。
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8月20日付け記事の続きです。
フランスの古典漫画のアルバム(単行本)「Zig et Puce, tome 1 : 1925-1928」の冒頭に掲載された、Michel Gregによる解説文(1986年6月に書かれたもの)から、興味深い話をピックアップしていきます。日本でいえば大正末期から昭和初頭にかけての、フランスの漫画事情の一端が見えてくるようです。
-------------
●「TINTIN(タンタン)」の作者Hergé(エルジェ)とAlain Saint-Ogan、Michel Gregの三者が一堂に会した時、HergéはSaint-Oganに「またお会い出来て嬉しい」と挨拶した。Saint-Oganは忘れていたのだが、1931年パリで、Hergéは描いたものをSaint-Oganに見て貰っていたのだった。その際、励ましの言葉を貰って、Hergéは感激してブリュッセルに戻って行ったのだが、それから40年後、Saint-Oganは「もし私が彼に、ちっとも才能がないとか諦めた方が良いなどと言っていたら?その責任は計り知れない!」と青ざめたという。
●ペンギンのキャラクターAlfredが北極で発見された話をを創り出してから20年後、Saint-Oganは、ペンギンは北極には存在しなくて南極に生息するものだと知った。「もしそれが分かっていたら、冗談抜きに、ZigとPuceのマスコットは虎にしていただろう。アフリカで出会っていたことにして…」
●その反面、Saint-Oganは、Lindbergh(リンドバーグ)が「Spirit of Saint-Louis」号の機内にAlfredの人形を持ち込んで行ったことや、このペンギンがJosephine Baker(ジョセフィン・ベーカー)と一緒にポーズを取って写真に撮られたことを誇りに思っていた。
●連載の始まった1925年当時、フランスの漫画は「Gédéon le Canard」「Bécassine」「les Pieds-Nickelés」と、本当にに少なかった。まだセリフは“吹き出し”の中に書かれず、絵の下に描かれた。ところが異なった手法で描かれたアメリカの漫画は好評を博していたので、フランスの新聞社達は権利を買い取り、掲載にあたってはアメリカのキャラクターを“変装”させて、どうにかこうにかフランス風の外観にした。こんな風にして、「Le Demanche Illustré」紙では「BICOT」が掲載された。しかし、登場人物仲間が空き地で野球に興じるに至って、読者である 子供達は理解できず奇妙に感じた。そこで「フランスの漫画を作ろう」ということになり、Saint-Oganに、登場人物のセリフが吹き出しの中に書かれた連載漫画の依頼が来た。そして3日後、ZigとPuceの冒険が生まれた。
●「Zig et Puce」は「Dimanche Illusteré」連載の後、「Benjamin」「Zorro」、ベルギーの週刊誌「Bravo!」、そして「Tintin」に掲載された。「Tintin」のスローガンは『7歳から77歳の子供達に』であったが、Saint-Oganは、正式に特例を認めてもらった。
(Wikipédiaの「Zig et Puce」の項によると、Saint-Oganによる連載が1925年~1956年、Gregによる連載が1963年~1969年、だそうです)
------------
上記の文章から分かるように、即興で描かれたせいもあって、この作品は、後続の「TINTIN」等と比べると、絵も話もいまひとつ洗練されてはいません。手書き文字も、かなり読みにくいですし。しかし、キャラクターの魅力や、ところどころに見られるちょっとしたギャグや、継続して読者を引きつけるテクニック等、その後の漫画の原型のようなものがあるんじゃないかと思ったものでした。
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7月19日付けの記事で取り上げた、フランスの漫画「ZIG et PUCE」の紹介です。

タイトル:「Zig et Puce, tome 1 : 1925-1928」(→amazon.frのページ)
サブタイトル:「En Route pour L'Amerique」「Zig et Puce Millionnaires」「Zig,Puce et Alfred」
作:Alain Saint-Ogan(1895-1974)
出版社:Futuropolis
この漫画は1925年5月3日(日本の元号で言えば大正14年、昭和の始まる1年前!)、パリの新聞「Dimanche Illustré」で連載が始まりました。新聞の一面をまるまる使った連載の紙面をそのまま載せているのか、ページの右上に日付が載っていて、当時の世相を思い浮かべながら読むと面白そうです。でも、日付が表示されているのは1928年8月28日までで、それ以降は掲載日付が分からないのが、ちょっと残念。

▲この物語は、ガリガリでノッポのZig(ジグ)と背が低くてでぶっちょのPuce(ピュス)が、清掃の仕事でためたお金でアメリカはニューヨークを目指すところから始まります。ところが、彼らの所持金ではとても船賃には足りません。そこで密航を企てたり、人助けのお礼に色んな乗り物(船、飛行機、飛行船、潜水艦、ロケット..etc)に乗せてもらうのだけど、次々とアクシデントが起こり、世界のあちこちで珍道中が繰り広げられます。

▲彼らは北極でペンギンのAlfredと出会い、以後、行動を共にします。なぜペンギンが北極に?それは、この本の冒頭に再録されている、作者の談話で明らかにされます。(→後編の記事に書きました)

▲日本にたどり着いた彼らは、強盗に出会った金持ちの日本人を助け、そのお礼にと言われて立ち寄った屋敷で大地震に遭遇します。この時の掲載日付が1926年1月24日。思えば、関東大震災が1923年9月1日。日本のニュースがフランスにもこんな形で伝わっていたのですね。でも、ここに絵は載せていませんが、日本人がみんなチョンマゲ…

▲女の子との出会いもあります。Miss Dollyというアメリカ人のお嬢さんです。この後、出会いと別れを繰り返し、アメリカで再会します。
この本の巻頭には、Michel Greg(1963年に『ZIG et PUCE』のリニューアルバージョンを描いた方)による、Alain Saint-Oganとの思い出や談話の再録が載っていました。次回の記事で、興味深い話をピックアップしてみたいと思います。
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前回のエントリで取り上げた「アングレーム国際漫画フェスティバル」は、毎年1月末にフランスはアングレーム市で開かれる漫画の祭典。授賞式の他、多くのイベントが開催され、ヨーロッパのみならず、色んな国々から漫画家や漫画ファンが訪れているようです。1974年に始まり、今年で第32回。日本のサイトでは、以下のページに記事が載っていました。
■ アングレーム漫画祭最優秀賞Wolinski氏、デッサン賞谷口ジロー氏
…エメックスemex(europe multimedia express) より
メトロに漫画を見に行こう!2005/1/20
…パリスムーズ より
フランス一の歴史を誇るマンガイベント アングレーム国際BDフェスティバル32
…EuroJapanComic より
また、アングレーム国際漫画フェスティバルの公式サイトは以下の通り。
Festival international de la bande dessinée d'Angoulême
この中で私が興味を持ったのは「Le palmarès des grands prix(グランプリ受賞者名簿)」のコーナー。画面の右半分に「Toutes les affiches du Festival(過去の開催ポスター一覧)」が載っていて、この漫画祭の変遷と、それぞれの時代の流行作品をうかがい知ることができます。初期のポスターは白黒印刷で既存の漫画の一コマを流用と、安上がりなつくりになっていますが(第1回だけは出展が分かります。『Corto Maltese:Sous le signe du Capricorne』のヒトコマです)、近年はグランプリ受賞者による描き下ろしのカラーイラストが用いられているようです。(各年のイラストの作者名を載せているページを見つけました。→こちら)
今回のグランプリはGeorges Wolinski氏。昔の作品を「ぼくの大好きな外国の漫画家たち」(植草甚一・著)で見かけました。また、ユトレヒト内に紹介ページがありました。この方が次回のイラストを描くことになると思うのですが、果たしてどんなデザインになるのでしょう。
あと、気になるのが1984年のポスター。左から2列目、上から3段目に日本の漫画が登場しています。誰の作品かな。大友克洋氏の絵のような気がするのですが、いかがでしょうか。
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