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2013年8月

2013年8月30日 (金)

「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」展

 先週の土曜日、八王子市夢美術館へ「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」展を観に行きました。入り口の撮影コーナーでは、巨大チェブちゃんがお出迎え。
chebu_hachiouji_2013.jpg


 果たしてこれは、以前原宿キディランドに訪れたのと同じものだろうか…?と、背中にファスナー等ないか探したのですが、見つけられず。頭と胴体が分かれていて、胴体の中に入って頭部をかぶる方式なのかも知れませんが、そばの貼り紙に「チェブラーシカに さわるときは やさしくね。」と書いてあったので、そこまでは追求しませんでした。下の写真は、キディランド前で撮影会を終えた後、控え室に帰っていくチェブちゃん。何だか視界が悪そう。係のお兄さんが支えないと、ばったり倒れてしまうかも知れません。
chebu_harajuku_2012.jpg


 展示物はイラストや人形の他、上映コーナーが充実してました。チェブラーシカの他に、現代ロシアのアニメーションの紹介もいくつか。作風が一風変わっていて物珍しかったです。印象に残っているのは、髪に刺繍糸、衣装に布やレースを貼った紙人形を動かした『ふたりのお姫さま』や、色とりどりのボタンを人物に見立てた『開くドアに注意!』、展示されているセル画が一枚絵で、これを動かすために描くのは大変そうな『クリスマス物語』等々、どの作品も作りが凝っていました。でも、向こうの国では「まどマギみたいな日本のアニメの方が良い」と言う人がいるかもしれないなと思ったりもしました。ただ、いずれにせよ、表現の世界は豊かな方が、楽しくて良いですよね。


 チェブラーシカのキャラクターデザインは、本場である旧ソ連や現ロシアでは、日本でおなじみのものとは異なるものも絵本には描かれていて、とても同じものには見えませんでした。現行デザインであっても、あまり可愛くないものもあり、かえって“味わい”が感じられました。可愛く洗練されると共に“味”が失われていくのは残念がるべきなのかどうなのか。そして、今頃になって『劇場版 チェブラーシカ(2010年)』を観ていない事に気が付きました。Eテレでソ連時代のを観たっきりでした。


 また、ソ連時代の方にユーリ・ノルシュテインが制作に参加していた事も初めて知りました。『劇場版 チェブラーシカ』にハリネズミの人形が出演しているという事で、その人形やノルシュテインのイラストも展示してました。でも、図録には『霧の中のハリネズミ』のイラストで一番凝ったものが載っていないのが残念です。


 図録は、チェブラーシカについてのみならず、その他のアニメーション作家やその作品の解説も充実してました。また、ロシアの作家、アナスタシア・アーヒポヴァー氏による「チェブラーシカとロシアの挿絵画家たち」と題する文章の中で、旧ソ連時代下で児童書が生き延びた背景を語るくだりに、心に染みるものがありました。そのような児童文学や児童文化が現代のロシア・アニメーションにも息づいているのでしょうか。この図録を参考に、今後も色々な作品を観てみたいと思いました。

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