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2013年7月

2013年7月 6日 (土)

スピルー・スマーフ? スマーフの絵本?

smurf_1_new_and_old
 リンゴ3個分の身長、青い肌をした森の妖精スマーフは、ベルギーの漫画家Peyo(ペヨ)による、バンド・デシネのキャラクター。日本では現在、アルバム(あちらで言う単行本)の邦訳が小峰書店より刊行中ですが、過去には、セーラー出版から全15巻にまとめたものが2回、刊行されました。小峰書店版は、翻訳者は同じ村松定史ですが、セーラー出版版よりも判型が小さく、また、収録話もところどころ異なっています。新訳があるのかどうか気になるところです。


 さて、過去に出されたセーラー出版版ですが、近所の図書館に旧バージョンが閉架に所蔵されていたので、借りてみました。すると、最後の第15巻『ベビースマーフ』の最後のページに、こんなイラストが。
smurf_15_spirou.jpg
 なぜスマーフがスピルーの格好を?そして「スマーフの小さな絵本シリーズ」とは?


 スマーフはフランス語圏では「Schtroumpfs(シュトロンフ)」と言います。pは発音しないっぽいですね。初登場は「Johan et Pirlouit(ジョアンとピルルイ)」シリーズの中の「La Flûte à six schtroumpfs(6スマーフのフルート※)」で、掲載が1958年『Spirou(スピルー)』誌の1047号~1086号(→仏語版Wikipediaより)。翌59年『Spirou』誌1107号の付録に『Les Schtroumpfs noirs(黒いスマーフ)』のミニブックが付いたそうです(bedetheque.comより)。これを描き直してアルバムとして63年に出版したのが、現在『スマーフ危機一髪』として邦訳が出ている、第1巻なのですね(→仏語版DUPUIS社の紹介ページ邦訳版小峰書店の紹介ページ)。第1巻の原書が出てから、今年でちょうど50年!


smurf_ehon_soratobu_smurf.jpg
 そして「スマーフの小さな絵本シリーズ」の中から、1987年刊の『そらとぶスマーフ』が図書館に置いてあったので借りてみました。奥付に「この物語はスマーフ物語第5巻『スマーフシンフォニー』に収録の「空とぶスマーフ」をもとに編集しました。」と書いてあり、日本だけで作られた絵本のようです。流通も日本だけかな?

 比較すると、こんな感じ。元のアルバムから、上手く再構成されています。
smurf_ehon_soratobu_smurf_page

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 セーラー出版から最初の邦訳が刊行された時、作者のペヨはまだ存命していました。折り返しに写真付きのメッセージが掲載されていてます。笑顔が素敵。
smurf_15_peyo

 スマーフの皆さんは、その小さい体で27年かけて、日本まで来てくれたのですね。あれから28年、彼らは今どこに?日本にとどまっているのか、ベルギーに帰国したのか、それとも世界のあちこちを旅して回っているのでしょうか。現在、ベルギー観光局のマスコットキャラクターを務めているそうです。(パンフレットのpdfファイルがダウンロードできます。→こちら


※…訳題を最初「6人のスマーフのフルート」と書いたのですが、ツィッターで翻訳家の大西愛子さんより情報を頂き(→こちら、有り難うございます!)、修正しました。このアルバムを読んだら、また修正するかもしれません。果たして、ここで言うschtroumpfとは…? 《8月30日追記》そして訳題を「6スマーフのフルート」に変更。感想はいずれ書きます。

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