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2013年1月

2013年1月22日 (火)

第40回アングレーム国際漫画祭あれこれ

 今年もまた、仏アングレームで漫画の祭典が開かれます。さすがに現場には行けないものの、ネットで見られるあれこれが楽しいです。そこで、今回も気になった見どころをご報告。

●ポスターアングレーム国際漫画祭公式サイトより)
angouleme_2013_affiche.jpg
 今年のポスターは、昨年のグランプリであり、かつ、今年の審査委員長である、Jean-Claude Denis(ジャン=クロード・ドゥニ)が描いています。オリジナルのキャラクターをあしらったイラストかと思いきや、右上の巨大な月のクレーターには、有名な漫画キャラクターが描かれていたのでした。仏語BD情報ブログ「le blog qui hydrate les yeux(眼に水分を与えるブログ)」1月18日付け記事で判明しました。リンク先の月の画像をクリックすると、答え付きのが表示されます。

●今年のプログラム
▼LA PROGRAMMATION DÉVOILÉE
angouleme_2013_programme.jpg
 6分23秒の動画で分かるプログラム。ナレーションが何て言ってるのか聞き取れなくても、展覧会、イベント、講演会、実技等が一望できます。

●グランプリへの投票
▼GRAND PRIX : ÉLECTION EN VUE !
angouleme_2013_votez.jpg
 今年のグランプリは、公開投票で決めるみたいです。リストにあるのは、アングレーム(作画家、ライター、カラリスト)で認定された作家達だそうです。日本のマンガ家も3名入ってます。投票は決まった時間帯の決まった場所で行う模様です。
 候補は全部で16人。お名前を挙げますと、Pierre Christin(ピエール・クリスタン)、 Cosey(コゼイ)、Nicolas de Crécy(ニコラ・ド・クレシー)、Hermann(エルマン)、Manu Larcenet(マニュ・ラルスネ)、Lorenzo Mattotti(ロレンツォ・マトッティ)、Alan Moore(アラン・ムーア)、Katsuhiro Otomo(大友克洋)、Marjane Satrapi(マルジャン・サトラピ)、Joann Sfar(ジョアン・スファール)、Posy Simmonds(ポージー・シモンズ)、Jirô Taniguchi(谷口ジロー)、Akira Toriyama(鳥山明)、Jean Van Hamme(ジャン・ヴァン・ナム)、Chris Ware(クリス・ウェア)、Willem(ウィレム)。
 ネットでは、bdgestのフォーラムで既に自主的な投票が行われていて(参照:le blog qui hydrate les yeux)、日本時間1月22日23:24現在のベストスリーは、アラン・ムーア、エルマン、マニュ・ラルスネとなっています。果たして実際の投票ではどうなるのか、気になります。

●40周年記念動画
 「SPÉCIAL 40E : JE ME SOUVIENS DE... (ここに作家名が入る)」というタイトルで、40回を記念して、過去のグランプリ受賞作家へのオマージュの短編動画が作られ、upされています。制作:Benoît Peeters(ブノワ・ペータース、先日来日なさいましたよね)、音楽:Bruno Letortです。漫画の原画をじっくり映し、音楽が緊張感を高めます。インクのベタむらやホワイトをかけた痕跡も、じっくり見せます。現在、動画が増えている最中ですが、公式サイトがyoutubeに設けたLa WEB TV du Festivalに、全部上がっています。(1月30日追記…公式サイトの、「40ANS DE GRANDS PRIX」というイラストをクリックすると、まとめページが出ます。左バナーに作家一覧が。まだまだ未収録作家がありますが、最新情報は、Toute l'actualite(ニュース一覧)のページにて。)

 他にもまだまだ見どころは沢山あると思うのですが、まずはこの辺で…。


(最終更新日:1月30日)

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2013年1月14日 (月)

続・「週刊少年ジャンプ」とアメリカン・コミック

 2007年1月4日付け記事から6年後、ようやく、週刊少年ジャンプの創刊初期に掲載されたアメリカン・コミックについてご報告する時が来ました。実は昨年の秋~冬頃、国会図書館へ行ってきたのです。蔵書検索をしたところ、創刊号~3号めまでの合本は決められた場所で閲覧することとなっており、扱いが面倒くさそうだったから、4号~7号の合本を閲覧し、複写をお願いしました。という訳で、以下、簡単なご紹介です。


「宇宙ロボット戦争」ダン・バリー作(1968年第1巻4号、9月12日号)
jump_1968_4_flashgordon.jpg
 タイトル横に「フラッシュ・ゴードン」と書いてあります。シリーズ作品の一つなのですね。1頁めに作者の写真と囲み記事で紹介が載っていて「☆本誌第1号に登場した、アメリカの人気漫画家/☆絵の才能は、世界的に認められていて、各国大使館にかれの絵がかざられているほど高く評価されております。」との事。
 あらすじ:太陽系の奇妙な天体を探知した人工衛星が立て続けに行方不明になるため、フラッシュ・ゴードンとザルコフが調査に向かうというもの。宇宙空間で目玉の形をした謎のロボットに遭遇し、その際の戦闘による不時着から、ゼムとアスの惑星間戦争に巻き込まれ、平和交渉に持ち込むのだが、結局何の役にも立ちませんでしたというオチ。これって、アメリカが介入した戦争のどれかからネタを引いているのでしょうか。


「空飛ぶ円盤を追跡せよ」リー・フォーク(物語)、フレッド・フレデリック(絵)(1968年第1巻第5号、10月3日号)
jump_1968_5_mandrake.jpg
 タイトルの下に「魔術(マジックのルビあり)探偵マンドレーク」とのロゴあり。作者紹介は「リー・フォーク(物語) 第二次大戦中、アメリカの外報局長としてかつやく。この経験をいかして、探偵ものを、かくようになった。」「フレッド・フレデリック(絵) このほかに「マイティ・マウス」も発表している。美術学校出身の本格派。」との事。
 あらすじ:アメリカで空飛ぶ円盤を見たという人が続出するとの新聞記事を見て、マンドレークは国際諜報部へ向かい、同じ日、同じ場所で銀行強盗が起こっていることから、円盤の正体を突き止めようとする。


「洗脳記をぶっ壊せ」アル・ウィリアム作(1968年1第1巻第7号、10月31日号)
jump_1968_7_corrigan.jpg
 タイトルの上に「秘密諜報部員・コリガン」のロゴあり。作者紹介は「1931年、ニューヨークで生まれる。コミック「フラッシュ・ゴードン(本誌でもおなじみ)をみて、漫画家を志した。/1966年、全米漫画協会賞を受賞ご、『秘密諜報員コリガン』で人気作家となる。37歳」とのこと。
 あらすじ:アメリカの国際的な科学研究所が連続して原因不明の爆破事件を起こすので、政府は事件の調査をコリガンに依頼した。コリガンは妻と共に旅行者のふりをして、過去に犯罪をおかした科学者が宿泊したホテルに潜入し、別な博士と、その博士の応対をしている一味を追って、地下室にある機会を発見し、コリガンに気付いた一味を格闘する。


 掲載のレイアウトは、日本と同様のめくり方、コマの順番で、アメリカのものを切り貼りしたのでしょうか。読んでて全く違和感がありませんでした。他の掲載作品と比べると、もちろん絵がバタくさくて芸が細かいのですが、全体としては何か馴染んでるように感じました。今はそれほどでもありませんが、昔は民放のTVでも外国のドラマが放映されていたので(私の子供の頃なら「奥様は魔女」とか「サンダーバード」「コンバット」など)、それに近い感じなのかなぁと思ったものです。これらのアメリカン・コミックが掲載されていた1968年9月~10月頃にどんな海外番組が放映されていたかは、後日調べてみたいと思います。あと、この3作品の原題やアメリカ版画像も調べられれば、ここに追記します。
jump_1968_4_flashgordon_p206_207.jpg
(↑「宇宙ロボット戦争」より)


 そして、特筆すべき事が。ジャンプの巻末は作者のひとことメッセージが並ぶのですが、これら外国漫画の作者も例外ではありません。しかし、本当にメッセージを貰ってきたのでしょうか。適当にでっちあげたりはしてませんでしょうか…。私のこのような失礼な憶測を払拭できるような、当時の編集者による談話でもあると良いのですが…。
jump_1968_4_flashgordon_dan.jpg jump_1968_5_mandrake_fred.jpg jump_1968_7_corrigan_william.jpg
(↑この似顔絵、扉に掲載された写真をもとに描いているように見える。でも真ん中のは、脚本家と作画家を取り違えているのでは…?)

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