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2011年12月10日 (土)

アングレーム国際漫画祭のポスターにラムちゃん?

 ベルギーのバンドデシネ情報サイトActua BDに「Angoulême 2012 (1/4) : Heureusement, il y a Art Spiegelman ! (アングレーム2012(1/4):幸いなことに、アート・スピーゲルマンがいる!)」と題する記事が載っていて、思わず目を引いたのでご報告します。アート・スピーゲルマンは、日本では『マウス』や『消えたタワーの影のなかで』が刊行されているアメリカの漫画家。フランスで毎年1月の終わりに開催されるバンドデシネの祭典・アングレーム国際漫画祭の第38回(今年)でグランプリを受賞したので、次回第39回の議長(président)を務め、ポスターの作画や審査員などを務めます。そのプログラム発表の際の談話が解説こみで掲載されていて、気になったのは、本文真ん中あたりにupされているポスターの画像。

angouleme_lamu.jpg
 手前にいるのはスピーゲルマン『マウス』のキャラクターで、ipadでロドルフ・テプフェールの漫画を読んでいるそうです。壁に貼られているのは「パリの地下鉄で見られるようなポスター」。重ね貼りしたのをぺりぺりはがしたら、ところどころ漫画のキャラクターが現れました。こういうポスターって、まとめてはがした方がはがしやすいから重ね貼りするというのを聞いたことがあります。描かれているのは世界のクラシックな漫画へのオマージュだそうですが、タンタン以外は明記されていません。そこで私が補足したいと思います。タンタンの右がラムちゃん、顔の下半分が描かれているのはディック・トレイシー。赤に黒の水玉模様のスカートはナンシーか?ポスターの周囲で漫画らしきものを読んでいるのは、イグナッツ・マウスとマルスピラミとミッキーマウスと思われます。このポスターデザイン、本当に使用されるのでしょうか。いずれ公式サイトに(→こちら)にてあきらかになることでしょう。

 アメリカの超大物漫画家がラムちゃんを描いているというのが面白いのですが、それにしてもラムちゃん、ちょっと目と胸が大きすぎないか。欧米の人が描くMANGAキャラクターといえばドラゴンボールの悟空がよく使われていたように思うのですが、ラムちゃんもまたMANGAのアイコンなわけですね。そういえば、ベルギーのオークションでセル画が落札されていました。(→こちら。)500ユーロというのは高いのか安いのか。他にもガッチャマンやキャプテン翼等、日本のアニメのセルが落札されています。ご当地のバンドデシネだと、タンタンが表紙の「Petit Vingtième」(『オトカル王の杖』や『青い蓮』の頃)が落札されていて、相場はよくわかりませんが画像を眺めるのは楽しいです。このPierre Bergé & associéというオークションハウスは、以前「SKECHTRAVEL(→公式サイト)」に使われていて、その落札結果が→こちら。ほんのちょっとだけ中身がおがめますよ。ちなみにPierre Bergé(ピエール・ベルジェ)は、故イヴ・サンローランのパートナー。当ブログ2008年11月11日付け記事で『おてんばルル(La vilaine Lulu)』について書いた際、彼らの財団のサイトが役に立ちました。


(12月18日追記)
 ポスターの大きな画像を見つけました。フランスのニュースサイト「Mediapart」内のブログ12月13日付け記事です。クリックしていくうちに大きな画像が。「art spiegelman」のサインもばっちり。

(最終更新日:12月18日)

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