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2009年5月21日 (木)

スペイン(語圏)の漫画本をネット通販でお取り寄せ&雑談

 またしても当ブログの更新が途絶えてしまって、すみませんでした。この時期、そして前回のエントリの続きであれば、今回の話題は当然、メビウス来日シンポジウムの件になるだろうと皆様お思いのことと思います。が、それはまた後日にして、今回は、先日ふと思い立って、スペイン(語圏)の漫画本をネット通販で取り寄せてみましたので、そのご報告をしようと思います。


from_spain.jpg

 利用したのはスペインのネット書店で「AGAPEA」というサイト。発送に国際郵便小包を使っているせいか、送料が若干お安く感じられました。発送通知のメールが来なかったのでやきもきして問い合わせのメールを出したり(手続きは滞りなくされていました)、商品が梱包されずにそのまま段ボール箱に入っていたり(環境に優しいかも)、一部の本の表紙が若干擦れて汚れていましたが(古くから洋書を買い慣れている人から見れば十分許容範囲なのでは)、すんなりお買い物できて良かったです。

 購入した漫画本のタイトルは、以下の5冊。
·ALACK SINNER VOL.4 ENCUENTROS Y REENCUENTROS (Muñoz / Sampayo)
 アラック・シナー VOL.4 出会いと再会 (ムニョス/サンパージョ)
·HISTORIA DEL BAR VOL.1 EL BAR DE JOE (Muñoz / Sampayo)
 バーの物語 VOL.1 ジョーのバー (ムニョス/サンパージョ)
·LOS VIAJES DE JUAN SIN TIERRA 2 La Isla de Nunca Jamás (Javier de Isusi)
 土地無しフアンの旅 2 ネバー・アイランド (ハビエル・デ・イスシ)
·Las calles de arena (Paco Roca)
 砂の街 (パコ・ロカ)
·MACANUDO #2 (Liniers)
 驚くべき (リニエルス)

 5冊中4冊までは、フランス語版も出ています。アルゼンチン出身のコンビ、Muñoz / Sampayoの作品は、実はフランス語版の方が原書です。最後の1冊のアルゼンチンの4コマ漫画集も、第1巻はフランス語版が出ていることを、いまさっきamazon.frで検索して知りました。だから、スペイン(語圏)の漫画を読むなら、フランス語でかなり事足りそうな気がします。さすが漫画大国フランス。じゃぁ一体私は何でこんな手間のかかることを…。いやいや、表紙カバーの折り返しに載っている推薦文とか、ネットで見かける作者インタビューとか、原語を知っていると良いことがあるんですよ。ちゃんと読み終えるのがいつのことになるやら見当もつきませんが、いずれ感想など書ければと思います。

 なお、上の写真で漫画本を立てかけているのは、100円均一の店で買った金網を軽く折り曲げたもの。安上がりな書見台です。本を開いてページの端を大きめのメモクリップで金網に挟んで固定し、ページとにらめっこしながら、空いた両手で電子辞書を叩いたり紙の辞書を引いたりしています。使っている電子辞書は、CASIOのEX-wordのスペイン語バージョンに別売りのフランス語辞書のCD-ROMをインストールしたもの(2年前に購入)。電子辞書は熟語検索が便利ですね。また、私の機種はスペイン語の単語を変化形(動詞の活用や名詞の複数形等)から検索できるのが何より助かります。


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 まだ買ったばかりなのでパラパラめくっている段階なのですが、上記5冊の内、スペインの漫画であるJavier de IsusiのとPaco Rocaの作品に思わぬ共通点を発見しました。Javier de Isusiの「LOS VIAJES DE JUAN SIN TIERRA」シリーズは、主人公が失踪した友人を捜索して中米諸国を旅する物語なのですが、この作品が「Corto Maltese(コルト・マルテーズとかマルテーゼとかマルティーズとかマルテスと呼ばれたり、Maltésと綴られたりするシリーズものの漫画で、作者はHugo Prattと書いてユーゴ・プラットとかウーゴ・プラットとかヒューゴ・プラットと呼ばれるイタリア人)」の影響を受けていることは先刻承知していました(というか、上に挙げたコマはかなり気合いの入ったオマージュ)。しかし、Paco Rocaの「Las calles de arena」の出だしで、コミックショップにいる主人公が携帯電話の向こうでむくれている彼女へのプレゼントに購入するのがCorto Malteseの等身大フィギュアというのは、ちょっと驚きました。そんなフィギュアが実在するかどうかは不明ですが、スペインにおいては今もなお、このシリーズの人気があるのだなと思いました。日本ではアニメ映画が公開されたものの原作漫画は翻訳も出ず、あまり知られていない「Corto Maltese」ですが、漫画本編の紹介はもちろんのこと、ヨーロッパや南米における影響など、追い続けていきたいものだと思いました。


 何がどこまで出来るか心許ないし、何のためにやっているのか自分でもよく分からないのですが、こうして海外の漫画について調べたり書いたりするのは、なかなか面白いものです。書いていく過程で発見がありますし、書きながら気付くこともありますので、これからもエントリをたどたどしく綴っていく所存であります。発見の一例を挙げますと、「JUAN SIN TIERRA」というネーミングの由来は恐らく欠地王ジョンという歴史上の人物だと思うのですが、世界史の授業を真面目に聞いちゃいなかった身としては、この漫画に出会わなかったら昔のイングランドの出来事など知るよしもなかったでしょう。


《5月23日追記》
 スペイン語圏のネット書店ということで、過去に利用したことのあるアルゼンチンのサイトについても挙げておきます。
Tematika.com
Librería Santa Fe
 随分と以前のことだから記憶が薄いのですが、どちらも1回はメールのやりとりをしました。前者は住所の入力フォーマットが日本の実情と合わなくて変な内容になってしまったために、向こうから問い合わせが来ました。後者は注文してから何日もステータスに変化が無かったので、こちらから問い合わせしたのでした。後者の方は発送に国際郵便小包かDHL等の大手業者かが選べたように記憶しているのですが、残念ながらネットで見かけるアルゼンチンの郵便事情を考えると、送料が高めでも大手業者に頼んだ方が良いかなと思ったものでした。(ただ、更に微妙な問題として、アルゼンチンは本の値段自体は安めなんですよね…)
 念のために申し上げますが、冒頭に挙げたものを含め、これらのサイト紹介の目的はあくまでも日本からの購入体験のご報告といった程度のものであり、別に宣伝の意図はありません。なので、ご質問にもお答え出来ませんし、ご利用はあくまで自己責任ということで、どうかご理解下さいますよう宜しくお願い申し上げます。


(最終更新:7月5日)

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