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2005年8月20日 (土)

Zig et Puce(前編)

 7月19日付けの記事で取り上げた、フランスの漫画「ZIG et PUCE」の紹介です。


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タイトル:「Zig et Puce, tome 1 : 1925-1928」(→amazon.frのページ

サブタイトル:「En Route pour L'Amerique」「Zig et Puce Millionnaires」「Zig,Puce et Alfred」

作:Alain Saint-Ogan(1895-1974)

出版社:Futuropolis



 この漫画は1925年5月3日(日本の元号で言えば大正14年、昭和の始まる1年前!)、パリの新聞「Dimanche Illustré」で連載が始まりました。新聞の一面をまるまる使った連載の紙面をそのまま載せているのか、ページの右上に日付が載っていて、当時の世相を思い浮かべながら読むと面白そうです。でも、日付が表示されているのは1928年8月28日までで、それ以降は掲載日付が分からないのが、ちょっと残念。


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▲この物語は、ガリガリでノッポのZig(ジグ)と背が低くてでぶっちょのPuce(ピュス)が、清掃の仕事でためたお金でアメリカはニューヨークを目指すところから始まります。ところが、彼らの所持金ではとても船賃には足りません。そこで密航を企てたり、人助けのお礼に色んな乗り物(船、飛行機、飛行船、潜水艦、ロケット..etc)に乗せてもらうのだけど、次々とアクシデントが起こり、世界のあちこちで珍道中が繰り広げられます。


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▲彼らは北極でペンギンのAlfredと出会い、以後、行動を共にします。なぜペンギンが北極に?それは、この本の冒頭に再録されている、作者の談話で明らかにされます。(→後編の記事に書きました


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▲日本にたどり着いた彼らは、強盗に出会った金持ちの日本人を助け、そのお礼にと言われて立ち寄った屋敷で大地震に遭遇します。この時の掲載日付が1926年1月24日。思えば、関東大震災が1923年9月1日。日本のニュースがフランスにもこんな形で伝わっていたのですね。でも、ここに絵は載せていませんが、日本人がみんなチョンマゲ…


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▲女の子との出会いもあります。Miss Dollyというアメリカ人のお嬢さんです。この後、出会いと別れを繰り返し、アメリカで再会します。



 この本の巻頭には、Michel Greg(1963年に『ZIG et PUCE』のリニューアルバージョンを描いた方)による、Alain Saint-Oganとの思い出や談話の再録が載っていました。次回の記事で、興味深い話をピックアップしてみたいと思います。

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