2008年4月20日 (日)

「Pigloo」TF1ビデオクリップまとめ

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 当ブログで過去に何度か取り上げてきた、ペンギンの3DCGビデオクリップ「Pigloo」。前回のエントリに書いた通り、フランスのTV局のサイト『M6kid』リニューアルのため、こちらこちらこちらのリンク先のページが消滅しています。でも、フランスの他のTV局「TF1」には全ての動画がUPされていますので、以下にまとめてみました。既にご存知の方も多いかと思いますが、自分用にメモ。

1."Le papa pingouin"
2."Le Ragga des Pingouins"
3."Ca plane pour moi (Le twist)"
4."Moi j'aime skier"
5."Bizoo d'eskimo"
6."Noël collection"

 さて、これまで当ブログでは何の注釈も無しに、フランス語でペンギンと言えば「pingouin」と記述してきましたが、実は「pingouin」を辞書で引くと「a)オオハシウミガラス b)《誤用で》ペンギン(★正しくはmanchot)」と出て来るのです。でも「Pigloo」では「pingouin」って歌ってるし、かといって、映画「皇帝ペンギン(La Marche de l'empereur )」の紹介文には「manchot」って書いてあるし(参考→allocine.fr)、何だか混乱してしまいました。そこで、ペンギンとオオハシウミガラスについて関連書籍を調べてみました。その続きは次回のエントリで。

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2008年4月19日 (土)

M6 Kid

▼M6 Kid
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 フランスの民放テレビ局「M6」の子供向けサイト。随分前にリニューアルされ、内容が充実してきました。特に「VIDÉOS」欄には、当ブログでも過去に取り上げたアニメ作品のサンプル動画がupされています。「LES HÉROS」のコーナーには「Les 4 Fantastiques」「Spirou et Fantasio」「Martin Mystère」等、「MUSIC」のコーナーには「Pigloo」の「Noel Collection」が。

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2008年4月18日 (金)

「SPIROU」70周年!

▼SPIROU HEBDO NUMÉRO3653
spirou.comより
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 ベルギー~フランスの老舗バンド・デシネ雑誌「SPIROU」。「Le Journal de Spirou」という誌名で創刊したのが1938年4月21日だから、今年は創刊70周年!現在発売中の3653号には、70人の作家による看板キャラクター「SPIROU」のBDやイラストが描かれているそうです。上記リンク先のサンプル版に掲載されているのは、 Fabien Vehlmann(シナリオ)とYoann(作画)の短編全8ページと、Emile Bravoの短編から1ページ。Vehlmann&Yoannは「Une aventure de Spirou et Fantasio par ...(本編とは別のパラレルワールドのようなシリーズ)」の第1作「Les Géants pétrifiés」の作者であり、次期の本編シリーズを描くと言われているコンビ(でも正式発表は今のところ無し)。一方、Emile Bravoは4月21日発売予定の「Une aventure~」の最新作「Journal d'un ingénu」の作者です。

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 この「Journal d'un ingénu(日本語にすると『ある無邪気な者の日記』かなぁ…それとも新聞?)」は、ネット上の紹介文を読んでいると、それまでのどのシリーズとも異なったハードな物語のようです。また、発売日を創刊記念日に持って来るあたりに出版社側の力の入れようがうかがえます。。その内容はというと、時代は「Le Journal de Spirou」が誕生した頃、すなわち第二次世界大戦直前のベルギーが舞台。主人公のスピルーは孤児の少年で、タンタンにあこがれていて、ムスティック・ホテルでベルボーイとして働き、戦争に巻き込まれていく話のようです。興味のある方は、作品紹介は公式サイト紹介ページや、ベルギーの新聞「Le Soir」のサイトに掲載された作者のインタビューをご覧になってみて下さい。bande-annonce(予告編の動画)といい、表紙のデザインといい、第二次大戦下のベルギーを強く表現しています。(表紙のデザイン、配色はベルギーの国旗を意識しているとかで、両端の黒いのと赤いのは、よく見るとナチスとソ連のマークの集合体なんですよね…)

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2008年4月12日 (土)

日仏合作TVアニメ「Valerian & Laureline」更にその後

▼TOOWAM ENCORE
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 過去に当ブログで何度か取り上げてきた(こちらこちらこちら)、日仏合作TVアニメ「Valerian & Laureline」。もうこれ以上新しい情報もあるまいと思っていたのに、久々に公式サイトを見てみたら、TOPページのニュースコーナーに「2008年2月18日 毎週シリーズ3話ずつfrance3のサイトにて無料配信」との文言が!

 さっそくfrance3のページを見てみると、今日現在で第18話~20話が配信されています。全40話だから、折り返し地点ってところでしょうか。リピート配信はしないのかな。いや、日本で放映してくれれば良いのですよね!だってフランス語聞き取れないし……。

 現地のネット上の反応を拾い読みした所、やっぱり原作BDとキャラデザが違う点で違和感を持っている方々がいらっしゃいました。とりわけヒロインのLaurelineさんのキャラデザが。(ところで、このLaurelineさん、日本語カタカナ表記はネット上で複数あれど、実際に音声をこの耳で聞いてみると『ローリーヌ』って言ってるように聞こえました。)

 だけど、原作になじみの無い人には評判良さそうにも見えました。これは私の想像なんですが、日本側がこういうデザインで製作するにあたって、葛藤や摩擦があったんじゃないんでしょうか。日本で放映することを想定するなら日本人向けのデザインにしたいし、かといって、フランス側のスタッフは原作への思い入れが強いだろうし。果たして、日本のアニメファンがこのアニメを見てどのような反応をするのか、見てみたいです。


 ところで、このfrance3の「TOOWAM ENCORE」というコーナー、他にも沢山のTVアニメが高画質でUPされていて面白いですよ。「EPISODES」タブをクリックすると、「キリクと魔女」のTVアニメ版とか、「ルビー・グルーム」のフランス語版とか。

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2008年2月18日 (月)

mafaldaマファルダ

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「mafaldaマファルダ」(1)悪いのはだれだ!
作:キノ(Quino、1932-)
訳:泉 典子
(エレファントパブリッシング、2007年刊)

 当ブログ2005年11月23日付け記事でご紹介した、アルゼンチンの4コマ漫画「mafalda(マファルダ)」。翻訳本が出ていたので読んでみました。縦20センチ×横19センチの判型の各ページに3本の漫画を掲載し、全部で約170ページと、結構なボリュームです。最終ページによると、本書はアルゼンチン版の「mafalda 1」と「mafalda 2」を1冊にまとめたものだそうです。

 本書で描かれているのは、1960年代のアルゼンチンの子供達。主人公のマファルダは、嫌いな野菜スープを食べなきゃいけないといった身近な出来事から、国内の諸問題、更には世界中で起こっている様々な出来事にまで目を向けては疑問を抱き、憂えています。マファルダの発する疑問や抗議の数々を読んでいると、子供ならではの無邪気な目線からのものもあれば、大人が日頃口に出しては言わないことや言えないことを子供に仮託して言っているのではないかと思われるものがありました。マファルダの仲間達として、「何でも屋」の息子で拝金主義者のマノリト、夢想家の少年フェリペ、保守的なぶりっ子娘のスサニタ、デリケートな心を持つ男の子ミゲリトといった子供達が登場するのですが、本書冒頭の紹介文に書かれたこれらの設定を見ていると、もしかして大人社会の縮図なのか?と思ったものでした

 なので、絵だけ見て「ピーナッツ」のような可愛い漫画という先入観を持つと、かなり手強いです。いや「ピーナッツ」も十分に手強いとは思うのですが、「マファルダ」の方は、より生々しく社会情勢を反映しているような感じ。人名や地名といった固有名詞が沢山出て来ますし。日本の話題もありました。ちょうど東京オリンピックの頃だったからかな。

 という訳で、「この4コマ漫画は何を風刺しているのだろうか?題材となっている出来事は何?」と、頭をピキピキ言わせながら読んだものでした。人名や地名には欄外に注釈が付いていることもあるのですが、これだけではとてもじゃないけど足りません。「マファルダで読み解く戦後の世界情勢」などという解説書があっても良いくらいです。おそらく、ここに描かれた内容は、当時のアルゼンチンや翻訳が刊行された国々で、理解と共感を持って迎えられたことと思います。そして、あれから約40年。この漫画に親しんだ人々にとって、世界はどう変化しどう受け止められているのか、当時の疑問や憂いは今どうなったのか、それとも変わらないのか、気になるところです。

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 話はうってかわって、こちらはフランス語版マファルダの単行本第4巻(Glénat社刊)。やはりバンド・デシネの国だけあって、約A4サイズで46ページ(各ページ漫画4本ずつ掲載)、ハードカバーでフルカラーのアルバムとなっています。買ったまま積ん読していたのですが、この機会に引っ張り出して、ちくちくと辞書を引いてみました。やっぱり時事ネタが出て来て、頭をピキピキ言わせながら読みました。

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2008年2月 7日 (木)

Blake et Mortimer(dessin-animé)

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▲Les aventures de Blake et Mortimer : Le secret de l'Espadon - L'affaire du collier
(1997年、フランス、カナダ)

 2007年3月3日付け記事で取り上げた「Blake et Mortimer」のTVアニメ、DVDをフランスのネット書店alapage.com(→こちら)で取り寄せてみました。フランスの大手ネット書店といえば他にamazon.frやfnac.comがありますが、この2話入り+ボーナス映像の付いているのを扱っている店が他になかったのでalapage.comを利用してみた次第です。書籍と違ってDVDは、店によって品揃えや価格に大きな違いが見られるので、色々とチェックした方が良さそうです。

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 アニメ本編は、原作は未読なのですが、絵・ストーリー共に、ちょっと簡略化しすぎなのではと思いました。オープニングの映像はなかなか良かったので、この路線で行けば“ligne claire(リーニュ・クレール)のアニメ”と呼べる作品になるかも知れないのに、うーん、惜しい。でも、そこそこ丁寧に作られているし、音楽がとても良いので、TVで放映されていたら見入るだろうなぁとは思います。他のエピソードも気になるのですが、DVDを全巻買ってまで見るというのは、ちょっと厳しいところです。

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 でも、このDVD、何がお得かというと、字幕が仏語と英語、吹き替えが仏語に英語にイタリア語にポルトガル語と多言語が詰まっていること、ボーナス映像のドキュメンタリー(原作者のEdgar-P.Jacobsに関する話)が充実していること、DVDのメニュー画面に至るオープニング映像の3DCGが格好良いこと、の三点が挙げられます。原作シリーズの紹介としては、なかなか良く出来ていて、原作のバンド・デシネも是非読んでみたいという気になりました。

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2008年2月 6日 (水)

Night Hood

▼Night Hood Elementry My Dear Lupin(veoh.comより第一話)
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 2007年2月28日付け記事で取り上げた、アルセーヌ・ルパンのフランス・カナダ合作TVアニメの英語版「Night Hood」が、動画配信サイトveoh.comにいくつかupされていたので見てみました。

 むー、予想していた通り、ちょっと人物の絵がいまいちかも。でも、見所は色々とあって面白いです。子供向けTV番組だけあって、このアニメのルパンは随分と善い人に見えます。毎回、Karst(カルスト)という名の悪者実業家の陰謀を阻止しています。盗みを働いているというよりも、Karstの子分のMay Hem(メイ・ヘム)やSteel(スティール)がルパンに濡れ衣を着せて盗んでいったものを取り戻しているような…。また、女性新聞記者Kelly Kincaid(ケリー・キンケイド)とのコミュニケーションの数々は、見ていてとても歯が浮く…、じゃなくて、とってもロマンティック!このアニメ、とりわけ当時10歳代、現在20歳代の女の子達に受けてたみたいですが(お隣の中国や韓国でも放映していた模様)、このあたりに原因があるのかも知れません。ルパンの声を当てている人も良い仕事してますし。

 原作の小説ファンなら、ネタ元が分かって更に面白いかも知れません。とても充実しているファンサイト「怪盗ルパンの館」の掲示板で話題になっていたこともありましたし、アニメに出てくるGrognard(グロニャール)という名のキャラクターの由来は「水晶の栓」の紹介文に出て来ました。私も自分で、色々とネタ元を見つけてみたいです。

 このアニメについて更に知りたい方は、当時の放映局ytv(カナダのTV局)の 公式サイトがwebarchiveに残っているので(→こちら)、ご覧になってみて下さい。画像もばっちり残っていて、驚きました。

《2月12日、一部修正》

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2007年12月31日 (月)

「ペルセポリス」映画見てきました

▼映画『ペルセポリス:PERSEPOLIS』公式サイト
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 つい先日、当ブログ10月4日付け記事等で取り上げてきた、アニメ映画「ペルセポリス」を見てきました。前の記事でも書いたように、予告編の仏語版や英語版に違和感を感じていたし、いまどきの欧米の対イラン情勢を含めた周辺報道にも良い気がしなかったのですが、実際に見てみると、そういういった事とはお構いなしに、良い映画でした。どの予告編とも印象が違うものでしたし、逆に、確かに前評判が高いだけのことがあるなと思ったものでした。

 革命~その後の恐怖政治~イラクとの戦争~イスラム原理主義による様々な抑圧といったイランでの出来事と、主人公マルジが少女から大人になっていく過程での様々な出来事。国家や宗教を巡る種々の衝突と、ひとりの女性が成長していく上で出会う事柄とが絡み合って、時に衝撃を受けたり怒りを感じたり、マルジの強く生きていく姿に共感したり励まされたり、おばあちゃんの言葉に示唆を受けたりと、有意義なものを多く受け取りました。また、モノクロのアニメーションも、暖かみや重厚さ、時にユーモラスな雰囲気を程良く醸し出していて、見ていて心地よいものでした。

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2007年12月30日 (日)

「漫画」をフランス語で何というか?

▼“La historieta en el mundo: La Bande Dessinée en Francia y Bélgica”
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 アルゼンチンのEducaRed ArgentinaというサイトのHistorietas(漫画)コーナーの中にある「El fascinante mundo de la historieta(漫画の魅惑的な世界)」というシリーズ連載。この中から、各国の「漫画」の呼び名とその語源を解説している漫画作品をご紹介する3回目(ちなみに第1回は→こちらで、第2回は→こちら)。今回は、フランス・ベルギーの「Bande Dessinée(バンド・デシネ)」について。「Bande Dessinée」は「描かれた(Dessinée)」「帯(Bande)」というのは当ブログでもおなじみではありますが、それに対応するスペイン語が「描かれた(Dibujada)」「帯(Tira)」で、この「tira(複数形はtiras)」という単語は、辞書によると「(新聞などの)続きこまマンガ」の意味もあるのだそうです。英語で言うところの「(コミック・)ストリップ」と同じですね。

 今回取り上げるリンク先の漫画のミソは、所々にバンド・デシネの有名作品のキャラクターが隠れているところ。とりあえず分かっているものを挙げていくと、1コマ目タイトルに巻き付いている尻尾が「Le marsupilami」で鉛筆立てに入っているのが「Astérix」「Les schtroumpfs」、2コマめの黒いベレー帽の男の子は「Benoit Brisefer」でBDを読んでいるのが「Boule et Bill」、4コマ目で新聞を読んでいるのが「Lucky Luke」、最後のコマで吹き出しの下に隠れているのが「Spirou et Fantasio」に「Tintin」。…分からないものもありますが、判明したら書き足します。では、例によって拙訳は以下の通りです(今回のはこれまでにも増して訳しづらくて自信なし…)。

--何故Bande Dessinéeなのか?--
(原案:B.D.、シナリオ:FABIO BLANCO、作画:ADRIAN MONTINI)
(1)「こんにちは、僕はダヴィーヌ。僕は今描き終えられようとしているけど、これがフランス語でバンド・デシネと呼ばれているもので、描かれた(←Dibujada)帯(←Tira)を意味しているんだ。フランスやベルギーでは、漫画のことをこんな風に呼ぶんだ。」(2)「しかしながら、バンド・デシネは“新聞漫画(←tiras)”として読まれるのではなく、44~64ページのアルバムの形で読まれる…図書館で読んだり保管するのにおあつらえむきなんだ。これらの漫画のいくつかは、前もって漫画雑誌にエピソードが掲載されるのが常だったんだ。」(3)「そのような漫画雑誌は皆―とりわけPilot、Tintin、A Suivre、Pif―、ユーモアとアドベンチャーの正真正銘の“宝庫”となったのだけど、残ったのはSpirouだけだった。」(4)「幸い出版社は、描き下ろしの漫画や、或いは“総合誌”や新聞に掲載された漫画を使って、アルバムを刊行し続けた。」「ハハハ、このObélix(オベリクス)はとても笑わせるね!」(5)「フランスやベルギーの漫画のキャラクターはいろんな形で世界中に知られているし、MANGAやアメリカンコミックと“全力で”張り合っている。」「既にご存知のようにね。“Bande Dessinée”或いは“B.D.”と読んで下さいね!」「もし親しみを込めるなら“BéDé”とね!」

<2008年4月12日、19日追記>
主人公のDavine(ダヴィーヌ)さん、パッと見性別が分かりにくかったのですが、実は女性で、モデルはベルギーのBD作家で、また『Spirou』の初代作者Rob Velの奥さんなのですね。(→仏語版wikipedia)この漫画、なにげに中身が濃いです。訳文はそのうち直します…。

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2007年12月27日 (木)

2007年:多様性と活力

▼ACBD - Grand Prix de la Critique de Bande Dessinée - Bilan 2007
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 年の瀬のバンド・デシネの話題といえば、ACBD(l’Association des Critiques et Journalistes de Bande Dessinée、日本語に訳すと『バンド・デシネの評論家及びジャーナリスト協会』→今年初めに誕生した公式サイト)という団体が発行する詳細な業界レポート。つい先日、今年のが発表されました(→こちら、またPDFファイルは→こちら)。当ブログでは、過去にこちら(2004年)こちら(2005年)こちら(2006年)で取り上げたことがありました。今年も例によって、たどたどしい直訳交えてかいつまんでご紹介したいと思います。

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2007年:多様性と活力
ヨーロッパ・フランス語圏におけるバンド・デシネの1年

1- 製作:12年連続して上昇し続ける:2007年には4313作品(3312作品が厳密な意味での新作)の漫画本が発行され、4.4%の増加となった。
……フランス語圏で年々増え続ける漫画の出版点数。後ろの詳論によると、新作3312作品の内訳は、アジアのシリーズが1428、フランス語圏のアルバムが1338、アメリカンコミックが227、グラフィックノベルが319とのことでした(グラフィックノベルの定義が良く分からない…)。そして、新作以外の内訳は、再版本が712、美術書やイラスト集が204、エッセイが85だそうです。

2- 出版:市場には、活力の兆候となる者が増えている:2007年には254社の出版社が漫画を発行した。にもかかわらず、ほんの17のグループが発行物の74%を占めている。
……どうやら昔ながらの出版社や小さな出版社は大手グループに吸収されているみたいですね。その中で一番漫画を出版しているのが「Delcourt(デルクール)」というグループで、主な子会社が「Akata」や「Tonkam」という会社。以下、残りの大手グループ名を列挙すると以下の通り。「Média Participations」「MC Productions」「Flammarion」「Glénat」「Panini」「Hachette Livres」「Touron」「Bamboo」「Les Humanoïdes associés」「Taïfu」「Editis」「Martinière」「Gallimard」「Paquet」「Asuka」「Bayard」

3- 最適化:90のシリーズが巨大なスペースの恩恵に浴し、あらゆる書物のジャンルのベストセラーの中に位置し続ける。
……後ろの詳論には今年の発行部数の多かったバンド・デシネやMANGAのタイトルが挙げられているのですが、おなじみのものばかりで目新しさは無さそうな…。詳しいリストはPDFファイルの方に載っています。

4- 翻訳:1787作品の外国漫画(うちアジアから来た物が1371であり、253がアメリカ合衆国の物)が翻訳された:昨年と比べてわずかに減少している。
……アジアからの漫画の内訳は、日本1152、韓国130、中国と香港74、マレーシア・シンガポール・台湾・タイ・インド15、だそうです。その他の国では、イタリア63、スペイン24、イギリス13、ドイツ9、オランダ6、アルゼンチン5…とのこと。26ヶ国、全新作の53.95%がフランス語圏以外の国の漫画だそうで、何とも国際的というか懐が深いですね。また、日本のMANGAのファンサイトが列挙されていたので、こちらにも転記します(animeland.com, animint.com, mangagate.com, mangavore.net, manga-news.com, manga-sanctuary.com, mangaverse.net, the-ryoweb.com, ou encore webotaku.com)。

5- 翻案とメディア展開: バンド・デシネは新たに文学作品を翻案する(2007年には96冊のアルバム)、他の表現手段にますますインスピレーションを与えているというのに。
……多くの出版社は新規読者獲得のために新しいレーベルを立ち上げる一方で、古典文学や演劇の漫画化も増えているという話。また、いくつかのメディアミックス事例が挙げられていました。映画「Persépolis」は日本でも公開されて知られていることと思いますが、TVゲームの中にも日本に紹介されているものがあるみたいですね。「Astérix」や「Lucky Luke」、BD作家Benoît Sokal(ブノア・ソカル)が立ち上げたプロダクション「White Birds」等、日本のゲーム紹介サイトでその名前を見かけました。

6- 刊行の前に:キオスクや本屋には77種の専門雑誌が存在する、バンド・デシネはインターネット上に、単行本出版に先立つ部分的発表において新たな創造的な土壌を見出しているというのに。
……いくつかのBDのアルバムは、刊行の前に「prépublication」と言って、雑誌等に先行発表するものがあるそうです。その数、2007年では395タイトルで全新作の11.92%とのこと。日本のように、雑誌で連載して好評なら単行本化、というのとも異なるようですね。後ろの詳論にはいくつかの雑誌名が挙げられていているのですが、やはりMANGA人気の影響がここにも表れている模様です。ヨーロッパ人によるMANGA雑誌に「Shogun Mag」というのがあるのですが、更に「Shogun Shonen」「Shogun Seinen」「Shogun Life」といった雑誌も刊行しているのだそうですよ。一方で、近年はインターネットでBD関連のブログやサイトが増えているそうです。主なものが列挙されていたので、転記します。これらのサイトは絵を眺めているだけでも楽しいですし、お買い物の参考にもなると思いますよ。(bdgest.com、coinbd.com、actuabd.comc、bdzoom.com、bdoubliees.com、toutenbd.com、planetebd.com、sceneario.com、auracan.com、bdselection.com、bdtheque.com、atelierbd.com、graphivore.be 、bdtresor.net、labd.cndp.fr、krinein.com/bd、bandedessinee.info、 bdetente.com、clairdebulle.com、neuvieme-art.com、bdcentral.com、1001bd.com、bulledair.com、du9.org、bdouebe.net、notembulles.info、eurobd.com、blam.be、wartmag.com、bedeo.fr、expressbd.com、bdparadisio.com)

7- 訃報と社会的名声の公認:13人のフランス語圏の作家が2007年に亡くなり、20年以上前の128作品が再版されている。
……今年亡くなられた作家と、昔の作品の再版情報。最近になってBDを読み始めた者には、過去の名作の再版は有り難いものです。

8- 満足:いずれにせよ、1357人のバンド・デシネ作家が、生活していけるよう仕事し続けている。
……ここで言うバンド・デシネ作家の定義とは、少なくとも3冊のアルバムの在庫があり、契約中または定期的な仕事を持つ人だそうです。1357人のうち女性が137人、シナリオライターが232人。また、作家の権利保護のための団体「SNAC(Syndicat National des Auteurs et des Compositeurs)」というのがあるそうです。
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 ここ数年「フランスで日本のマンガが大人気」みたいな報道をあちこちで目にしますが、大抵の場合、そのソースとなっているのが、このACBDレポートです。なので、バンド・デシネに興味のある方や、日本のマンガのフランス語圏での展開が気になる方には、このレポートはとても有意義なものだと思います。私が上に書いたのは、ほんの部分的なもので、見る人が見たら、また別なところに見所を見出すと思いますので、是非原文に目を通されることをお勧めします。

(12月28日、加筆修正)

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2007年11月 3日 (土)

「Valérian & Laureline」TVアニメ公式サイト

▼Valérian et Laureline - série TV
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(参照元:CATSUKA News

 当ブログ9月1日付け記事でご紹介した、日仏合作アニメ「Valérian & Laureline」のその後。

 フランスでは10月22日に「Canal + Family」という放送局(ケーブルテレビ?)で放映が始まり、公式サイト(→こちら)が出来上がりました。キャラクター紹介や前半20話までのストーリー紹介が載っています。

 公式サイト誕生に先立って、Myspace.comにもページ誕生(→こちら)。年齢が40歳になっているのは、原作BDが誕生して今年で40年だから、なのでしょうね。また、ビデオと書かれたリンク先には、前半20話までのティーザーがupされていました。まだ全体を見ていない段階で感想を書くのは差し控えたいのですが、果たして日本で放映される日は来るのでしょうか…。

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2007年10月27日 (土)

「Lucky Luke」新旧アニメ映画

▼Tous à l'Ouest : une aventure de Lucky Luke
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 当ブログ8月12日付け記事で取り上げた「Lucky Luke(リュッキー・リュック、英語読みならラッキー・ルーク)」のアニメ映画、12月5日の公開に向けて、公式サイトはパワーアップし(重いですよ)、ALLOCINE.COM内の特設ページには新しい予告編が!実はまだストーリーを良く知らないのですが、テンション高くてわくわくしますね!日本では公開しないのかな。出来れば大きなスクリーンで見てみたいものですが…


▼Lucky Luke, les Dalton en cavale
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 ALLOCINE.COMでもう一つ、昔のアニメ映画の記事を見つけました。1983年制作で、原作者であるベルギーの漫画家Morrisと、Hanna-Barberaプロダクションとの共作。おそらくこちらの方が原作のイメージに近いのでしょう。でも原作になじみの無い身には、こっちのLucky Lukeは、ちょっとおっかないっす。

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2007年10月26日 (金)

フランスのTVアニメ日本風一覧

 フランスでは日本のマンガやアニメが大流行でバンド・デシネにも大きな影響を与えている…なんて報道をよく見かけますが、ネットを見ていると、フランスのTVアニメも随分と日本の影響を受けているような…?
 そこで、目に付いたものを片っ端から挙げてみました。リンク先の公式サイトにサンプル動画が無いものでも、“ようつべ”や“でいりーもーしょん”に何かしらあるかも知れませんので、興味のある方はそちらの方もチェックしてみて下さい。

▼Les 4 Fantastiques
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 仏米合作、アメコミ「ファンタスティック・フォー」のアニメ版。日本語による紹介はこちらを(PlanetComics.jpより)。ここに挙げた中では、この作品が一番日本で放映される可能性が高そうに見えますが、どうなりますやら…

▼Galactik Football
galactik_football.jpg
 いきなり大音響なので要注意!これまでスポーツ物が無かったと言われるフランスで、ハイテクSF仕立ての熱血サッカーバトル。チームが男女混合とかユニフォームがお洒落な所がフランスっぽい…?3DCGのメイキングを見ていると随分凝ったことをしているのに、2D部分の人物画のデフォルメにちょっと違和感を感じるのが残念。

▼Team Galaxy
▼Martin Mystère
▼Totally Spies
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 日本でもおなじみ「トータリースパイズ」のMarathon社制作、Stéphane Berry監督作品のキャラデザは、ジャパニメやMANGAの影響のはしりでしょうか。MANGAに影響されたBDのサンプル画像なんかを見ていると、表情の崩し方が似ているようで…

▼Corto Maltese
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 映画は日本でも公開されたけど、TVアニメは難しいかなー。これまでTV版の編集・放送形態がいまいち良く分からなかったのですが、結局、長編を4本&短編を6本制作して、長編を4分割して計22本をTV放映ということらしいですね(参考→こちら)。

▼Candy Boy
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 この作品だけはTV番組ではなくて、短編映画(参考→CATSUKA News)。「candyへのオマージュ」というふれこみだったので「candyって何よ?キャンディ・キャンディの事?」といぶかしく思いながら見てみた所、8~9分めのあたりで「何をやぶからぼうに」とくずおれたものでした。 日本語による紹介はこちらを(BONZOUR::パリ発おもしろフランス生活情報より)。ちゃんとした映画監督によるちゃんとした短編映画…なんですよね。


 その他、当ブログでは既出の「Shuriken School」「Time Jam - Valérian & Laureline」、日本で既に放映中の「Oban Star-Racers」「Code Lyoko」等々、探せばまだあるかも知れませんが、ひとまずここまで。

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2007年10月25日 (木)

「手裏剣スクール」その後

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 当ブログ2月28日付け記事5月12日付け記事でご紹介した、仏西合作TVアニメ「手裏剣スクール」のその後。日本ではトゥーン・ディズニーのJETIXで繰り返し再放送をしていて、おそらくフランスでも同様だと思うのですが、なにげにメディアミックスが進行中だったので、ご紹介します。

▼ノベライズに…
版元Hachette Livre社の紹介ページ

▼コミカライズに…
BD通販サイトBDnet.comの紹介ページ

▼長編アニメ化!!
DVD通販サイトDVD Sériesの紹介ページ

…3つめの長編アニメDVD、タイトルが「SHURIKEN SCHOOL - LE FILM」と書いてありますが、別にロードショー公開した訳ではなくて、日本で言うところのOVA。フランスではToussaint(万聖節)のバカンスの時期にFrance 3で放映するそうですよ(参考→xilam社のプレス記事)。先にDVDを出してからTV放映とは、日本の感覚で言えば順序が逆のような…。果たして日本で放映される日が来るのでしょうか?このDVD、2枚組の片方の「Making of (40 min.)」というのが気になっていて、買おうかなどうしようかなーと思案中です。

 ところでこのアニメ、日本では「フランスアニメ」と言われがちですが、正しくはフランス・スペイン合作アニメです。原案・キャラクターや背景のデザインはスペイン人、監督はフランス人、アニメ製作は恐らく共同…じゃないかな、クレジット等を見ていると。制作スタッフの中にはサンプル動画やデザイン画を公開する方もいらっしゃいましたので、ご紹介します。ケーブルTVやCS放送の視聴環境が無い方にも、このアニメの雰囲気が伝わるのではないかと思います。
▼サンプル動画(フランス人スタッフのブログ)
Winny Artblog
▼デザイン画(スペイン人スタッフのブログ)
JAVIER BOTET DIBUJO


 「手裏剣スクール」、私は線画のデザインや音楽が気に入っていて、一見、可愛らしくて楽しそうなアニメなのだけど、時々なにげにハラハラさせられて味わい深いです。一つには、シチュエーションに無理があるのに力ずくで「いい話」に落とし込む時。そしてもう一つは、日本の描写が多少変なのはご愛敬としても、時々「ん…?」と微妙な気持ちになる時。前者の例だと「なぜ湖に海賊船?」とか「二人立て続けに部屋に入ったのに、二人目だけドアに仕掛けた罠に引っかかるのはなぜ?」「50年前の卒業生のロッカーがそのままで残っている…?」とかツッコミながら見る楽しさもありますが、後者の方は「おにぎりの描写があんまりなのはマジなのかそれともワザと…?(あれ、お餅とご飯がミックスされていますよね)」とか「いじめっ子の名前が『テツオ』で大ぼらふきのニンジャマスターの名前が『オートモ名人』ってまさか…?」などと、深読みし出すともう心穏やかじゃない。このアニメの監督はかつて「Corto Maltese」のアニメ映画の監督をしていたのですが、その海外の公式サイトには過去の経歴に「フィリップ・カウフマン監督『ライジング・サン』のストーリーボードを手がけた」と書いてあるのに(→こちら)、日本の公式サイトでは削られている(→こちら)あたりがまた、ハラハラ感倍増。「ライジング・サン」って、日本を持ち上げているんだか落としているんだか、真面目なんだか笑わせようとしているんだか分からない、すごく変な(個人的には愉快な)映画でした。あの時の経歴がこの作品に生かされていたらどうしよう…。そんなことでハラハラしているのは地球上で私一人だけのような気もしますが、この気持ち、誰か分かってくれる人がいるかも知れないと思い、白状してみた次第であります。

 そんなハラハラはおいといて、お気に入りのエピソードを挙げるなら「メキシコの覆面男(An XXL Lie)」「スーパー・ニンジャ(Super Ninja)」「謎の小鳥(Funny Chick)」「失われた宝(The Lost Treasure)」の4本でした。「メキシコの覆面男」「失われた宝」は大風呂敷を広げた強引な展開と湖畔や港や船の描写、「スーパー・ニンジャ」は懐中電灯を振り回すと光がこぼれる場面の描写の繊細さ、「謎の小鳥」はピーちゃんの魔性さ加減が。

(11月9日、ちょっとだけ加筆修正)

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