2012年1月10日 (火)

更新遅延のお知らせと新年の抱負

 1年数ヶ月のブランクを経て更新再開したものの、気を抜くとすぐに更新できなくなって、お恥ずかしい限りです。

 なんか頭が働かなくて考えがまとまらないのですが、マイペースで書きつづっていきたいと思います。この先、よそで既に似たようなことが語られていることを書くかもしれませんし(ここは私の個人ブログなので、何が語られているかよりも、私がどのように書いたかが、私にとって何より重要なのです)、これまでは書くのをためらっていた政治的な話やフェミニズムっぽい話題など、人によっては確実に嫌がるだろうなと思われることを書くかもしれません。何がどう書けるか、書いてみなければわかりませんが、お時間を下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

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2011年12月14日 (水)

「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」展覧会図録

 この間の日曜日に近くを通りがかったので、府中美術館まで足を伸ばしてみました。石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行という展覧会が始まったばかりなので、どんなものか気になっていたのです。石子順造といえば、私にとっては、呉智英の文章によって「「すべからく」と「すべて」は意味が違う」と並んで「石子順と石子順造は別人」というのが脳裏に刻み込まれたので名前は知っていたのですが、どんな人かはあまり知らずにいました。マンガ評論は少し読んだことがありましたが、美術評論の方は全然知りませんでした。展覧会の方は後日トークショーのある日に行こうと思っていたのでその日は入らず、受付前のミュージアムショップで図録をチェック。なかなか面白そうだったので購入しました。

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 縦26.7センチ×横18.2センチ×厚さ3センチで全300ページ。圧倒的なボリュームです。twitterで話題になっているのを見かけたのですが(@lacopen氏のツイート)、これで2千円はお買い得かも知れません。何より目を引くのが、つげ義春「ねじ式」の生原稿を採録したページ。切り貼りやホワイトや書き込みが再現されているのも興味深く、大画面なので迫力があります。これまで文庫本で読んでいたのと印象が変わりました。また、展示物の紹介だと思うのですが、図版と解説(石子順造の文章から抜粋)の構成がすっきりと見やすいです。石子の文章の他には、学芸員による解説、関係者の座談会、著書紹介、年譜等が載っていて盛りだくさんです。これからじっくり読みます。


 ところで、府中美術館がある府中の森公園の向かいには有名な廃墟があります。米軍府中基地の跡地です。道をはさんで窓ガラスの割れた建物が、周辺をぐるりと回ると巨大なパラボラアンテナが2基並んでいるのが金網越しに見えます。興味のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ただ、ぐるりと回るには道が入り組んでいる上に敷地が広大だから所要時間がかかるのと、今の季節は日が暮れるのが早いのでご注意を。また、周辺は住宅地なのでご配慮を。
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 そして、東府中駅に向かう途中には航空自衛隊基地があり、屋外に戦闘機が2機展示してあるのが金網ごしに見えます。
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 この一体はかつての陸軍燃料廠で、後に米軍が管理、まだ返還されていない部分が残っているのだそうです。(参考:東京都の米軍基地対策内の都内の米軍基地航空自衛隊府中基地内の府中基地沿革)ただ、廃墟のあたりは返還されていて、国立医薬品食品衛生研究所を移転・建設しようとしたのが凍結されているそうです。(参考:衛生研問題を考える会

(最終更新日:12月18日)

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2011年12月10日 (土)

アングレーム国際漫画祭のポスターにラムちゃん?

 ベルギーのバンドデシネ情報サイトActua BDに「Angoulême 2012 (1/4) : Heureusement, il y a Art Spiegelman ! (アングレーム2012(1/4):幸いなことに、アート・スピーゲルマンがいる!)」と題する記事が載っていて、思わず目を引いたのでご報告します。アート・スピーゲルマンは、日本では『マウス』や『消えたタワーの影のなかで』が刊行されているアメリカの漫画家。フランスで毎年1月の終わりに開催されるバンドデシネの祭典・アングレーム国際漫画祭の第38回(今年)でグランプリを受賞したので、次回第39回の議長(président)を務め、ポスターの作画や審査員などを務めます。そのプログラム発表の際の談話が解説こみで掲載されていて、気になったのは、本文真ん中あたりにupされているポスターの画像。

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 手前にいるのはスピーゲルマン『マウス』のキャラクターで、ipadでロドルフ・テプフェールの漫画を読んでいるそうです。壁に貼られているのは「パリの地下鉄で見られるようなポスター」。重ね貼りしたのをぺりぺりはがしたら、ところどころ漫画のキャラクターが現れました。こういうポスターって、まとめてはがした方がはがしやすいから重ね貼りするというのを聞いたことがあります。描かれているのは世界のクラシックな漫画へのオマージュだそうですが、タンタン以外は明記されていません。そこで私が補足したいと思います。タンタンの右がラムちゃん、顔の下半分が描かれているのはディック・トレイシー。赤に黒の水玉模様のスカートはナンシーか?ポスターの周囲で漫画らしきものを読んでいるのは、イグナッツ・マウスとマルスピラミとミッキーマウスと思われます。このポスターデザイン、本当に使用されるのでしょうか。いずれ公式サイトに(→こちら)にてあきらかになることでしょう。

 アメリカの超大物漫画家がラムちゃんを描いているというのが面白いのですが、それにしてもラムちゃん、ちょっと目と胸が大きすぎないか。欧米の人が描くMANGAキャラクターといえばドラゴンボールの悟空がよく使われていたように思うのですが、ラムちゃんもまたMANGAのアイコンなわけですね。そういえば、ベルギーのオークションでセル画が落札されていました。(→こちら。)500ユーロというのは高いのか安いのか。他にもガッチャマンやキャプテン翼等、日本のアニメのセルが落札されています。ご当地のバンドデシネだと、タンタンが表紙の「Petit Vingtième」(『オトカル王の杖』や『青い蓮』の頃)が落札されていて、相場はよくわかりませんが画像を眺めるのは楽しいです。このPierre Bergé & associéというオークションハウスは、以前「SKECHTRAVEL(→公式サイト)」に使われていて、その落札結果が→こちら。ほんのちょっとだけ中身がおがめますよ。ちなみにPierre Bergé(ピエール・ベルジェ)は、故イヴ・サンローランのパートナー。当ブログ2008年11月11日付け記事で『おてんばルル(La vilaine Lulu)』について書いた際、彼らの財団のサイトが役に立ちました。


(12月18日追記)
 ポスターの大きな画像を見つけました。フランスのニュースサイト「Mediapart」内のブログ12月13日付け記事です。クリックしていくうちに大きな画像が。「art spiegelman」のサインもばっちり。

(最終更新日:12月18日)

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2011年12月 9日 (金)

「Chico & Rita(チコとリタ)」映画公式サイト

▼:: Chico & Rita :: | Estreno 25 Febrero(いきなり音が出るので注意)
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 スペインの長編アニメ映画、2010年公開。日本ではラテンビート映画祭やセルバンテス文化センターで上映されたので、ご覧になった方も多いでしょう。ラテンビート映画祭の紹介ページは→こちら。Javier Mariscal(ハビエル・マリスカル)とFernando Trueba(フェルナンド・トゥルエバ)の共同監督。音楽はBebo Valdés(ベボ・バルデス)。Javier Mariscalはバルセロナ・オリンピックのマスコットキャラクターのコビーをデザインした方で、記憶されている方もいらっしゃることでしょう。Fernando Truebaは「フェルナンド・トルエバ」表記で検索すると日本語版wikipediaや日本で公開された映画がヒットします。Bebo Valdésはキューバのピアニスト、指揮者、作曲家、アレンジャー。1918年生まれで写真が主人公のChicoに似てるような…、と思ったところ、作中のピアノはこの方が弾いているのですね。(参考:electropicoの音楽三昧 今年のラテンビート映画祭唯一の音楽映画「チコとリタ」


 始まりは1948年のハバナ(キューバ)、ジャズピアニストのChico(チコ)と歌手Rita(リタ)との出会い。やがてRitaはスカウトされニューヨークへ。Chicoも後を追うのだけれど、出会いとすれ違いの連続。そして…。
 ジャズミュージックを随所に盛り込んだ映画で、時に場を陽気に盛り上げ、時にしっとりとした情感を醸し出します。中には「そんなところにもジャズ」というシーンもあり、会場から思わず笑い声も。ラストシーンは涙腺がゆるみ、エンディングでは拍手も起こる、いい映画でした。映像も鮮やかな色彩で綺麗なものでしたし、イベント上映だけではもったいないと思います。


 この映画、画風が写実的で、Javier Mariscalの絵とちょっと違う(一部Mariscalの絵っぽいシーンもありますが)…、と思っていたところ、実写から絵を描き起こしているのですね。すべてかどうかは分かりませんが…。
▼'Chico y Rita', una apología del jazz
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 そんなJavier Mariscalの作風が分かるのが、公式サイト(→こちら)。これまでデザインしてきた作品や描いた作品が紹介されています。懐かしのコビー君や「Chico & Rita」のコミカライズも。「Chico & Rita」のバックグラウンドとして興味深いのが、Fernando Trueba監督作品「CALLE 54(54番街)」の関連デザインと、Compay Segundo(コンパイ・セグンド)のプロモーションビデオクリップ。

▼Estudio Mariscal | la negra tomasa
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(最終更新日:12月18日)

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2011年12月 5日 (月)

「Arrugas(皺(しわ))」映画公式サイト

▼Arrugas
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 当ブログ2009年10月17日付け記事で取り上げ、その後邦訳も出版された『Arrugas(邦題:皺(しわ))』がアニメ映画化。原作・共同脚本・デザイン:Paco Roca(パコ・ロカ)、監督・共同脚本:Ignacio Ferreras(イグナシオ・フェレラス)、音楽:Nani García(ナニ・ガルシア)。2012年公開。YouTubeにupされた予告編(→こちら)のコメント欄によると、今年9月のサン・セバスチャン国際映画祭で上映されたとのことなので(映画祭公式サイトの作品情報は→こちら、英語版は→こちら)、もう作品は完成しているのですね。


 イグナシオ・フェレラス監督はアルゼンチン出身。国際的に活躍されている方で、日本にもご縁があります。「東京2008年オンリーピック(→こちら。オリンピックではありません、念為)」の「早打ち携帯 1000文字級」というアニメ作品の監督をしています(→こちら)。ご本人とおぼしきブログ(→こちら)にも、日本のスケッチが。
▼東京オンリーピック公式競技/Ignacio Ferreras「早打ちケータイ1000文字級」(ダイジェスト版)
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 また、短編作品「How to Cope with Death(死神と老婆)」をYouTubeで発見。
▼How to Cope With Death
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 これマジ面白い!「早打ちケータイ1000文字級」のダイジェスト版も思わず笑いが出てきましたが、こちらは更に、見ていて生きる気力がわいてきました。原作者のPaco Rocaと監督のIgnacio Ferreras、ともに老人を描いてきましたが、その融合でどんな作品が生まれるのか楽しみです。日本で劇場公開してくれたら良いと思いますが、せめてラテンビート映画祭かセルバンテス文化センターあたりで上映してくれないものでしょうか。

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2011年11月22日 (火)

『1001 Comics You Must Read Before You Die』特設ミニサイト

 アメコミくえすと・ブログ11月4日付け記事で紹介されていた『1001 Comics You Must Read Before You Die』という本。世界中から選んだ「死ぬ前に読んでおきたいコミック1001作品」とのことで、どんな作品がチョイスされているか知りたいものだなぁ、でもこの本買うには高いし英語の文章読むのしんどいし、リストだけでも分かれば……などと図々しいことを思っていたところ、編集者であるところのPaul Gravett(ポール・グラヴェット、イギリスの方)氏のウェブサイト(→こちら)に特設ミニサイトが設けられているではありませんか!

▼Paul Gravett | 1001 Comics
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 作品リストは、レビュワー別・作品別・作家別(出身国別)・年代別・国別・ジャンル別と、実に細やかに区分けしたものが用意されていて便利です。しかも、書影を追加したり(Updates欄)、コメントを募る(Have Your Say欄)という、細やかな気配りも!

 コメント欄には、何でこの作品を載せる/載せない、作品の国籍(単純に初出の国という訳でも無いのですね…)の他、掲載されたことのお礼(『オールド・ボーイ』の作画をされた嶺岸信明氏のお嬢さんの書き込み)がありました。もしかしたら、掲載作品の作者に通知しているのでしょうか?『ぼのぼの』と作者いがらしみきお氏の総合サイト、ぼのねっと11月15日付け記事にも、この本のことが紹介されていました。


 国別のリストを眺めていると、実に多くの国々から集められているので驚きます。英語に翻訳されているものばかりではないでしょうに、集めるのも読むのも、そして、しまっておくのも大変かと思います。ところどころ、当ブログで紹介されている作品もあって、ちょっと嬉しくなりましたし、見知らぬ名作を探すときの参考になりそうです。邦訳されている作品も多く、もしかしたら今後邦訳される作品も出てくるかも?また、リストをよくよく眺めていると、コメント欄の書き込みをした方々と同様「何であの作品が取り上げられていないのか」「何でこの作品が取り上げられるのか」と思うものもあり、とりわけ日本のマンガに関しては色々な意見が出てくると思います。個人的な感想としては、Paco Rocaが取り上げられていないのが残念。また、東南アジアの作品が少ないのが印象に残りました。


 ……と、こうして私は本も買わずにネット上に挙げられたリストを堪能していたのですが、ふと画面右下に目をやると、見覚えのある画像が。以前買った『The Mammoth Book Of BEST CRIME COMICS』というハードボイルドコミックのアンソロジー集(→こちら)を編集されたのは、この方だったのですね。今頃気がつきました。このアンソロジー集は、後日あらためて取り上げたいと思います。


(最終更新日:12月05日)

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2010年7月10日 (土)

Blake et Mortimer : Les 3 formules du professur satō (dessin animé)

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 dailymotionに動画がupされているのですが、字幕(仏英)や吹き替え(仏英伊葡)目当てでDVDを買っちゃいました。amazon.frのマケプレで新品が安かったし今ユーロ安だし。

●Blake et Mortimer公式サイト
 「Blake et Mortimer(ブレイク&モルティメール…読み仮名はアニメのセリフに従いました)」は、もともとはEdgar-Pierre Jacobs(エドガール・ピエール・ジャコブス)により、1948年に「TINTIN(タンタン)」誌に連載が始ったベルギーの漫画(参考→こちら)。その死後も、様々なシナリオライターと作画家によって書き継がれています。「Les 3 formules du professur satō(サトウ教授の3つの数式)」は執筆が中断し、作者の死後にBob DE MOOR(ボブ・ド・モール)によって完成された作品だそうです。

 「Blake et Mortimer」の基本的なストーリーは、英国MI5の将校Blake(キャプテン・ブレイク)とMortimer(科学者モルティメール教授)が、Olrik(とある帝国のオルリック大佐)の陰謀を阻止するというもの。ネットの紹介を見ていると、メカデザインが秀逸で、サスペンスとSFの要素が盛り込まれているようです。この回では、サイボーグ工学のSato(サトウ教授)と、サイボーグを量産するための数式が記録されたマイクロフィルムが狙われています。1971年の作品ということで、ちょうど日本が東京オリンピック(1964)や大阪万博(1972)で注目されていた頃。アニメの中では、ところどころ正確でところどころ微妙な日本描写が味わい深く、原作のBDのアルバムもいつか入手してみたくなります(ただ、このシリーズ、原作は文字がびっしりで読むのに苦労しそうで、敷居が高いです…)。

 アニメは97年の仏加合作。原作が全2冊のアルバムであることから、相当はしょって描かれているものと思われます。つっこみどころは山盛りなのですが、原作もこんなにつっこみどころ満載なのでしょうか……。

▼こちらは主要3人物。Blake、Mortimer、Olrik
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▼合っていても間違っている漢字の使い方。なぜ博物館の入り口に「純正トナー」と…?
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▼日本観光の見所はなんといっても歌舞伎!ここでひともんちゃく起きます。
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▼女の人の、とりわけ着物の描写がめちゃくちゃです。
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▼夜の銀座に竜が舞い降りて大パニック!「GINZA」と書いてあるから銀座と分かりますが、円筒形のネオンがいかにも一昔前の銀座っぽいです。

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しかし、なんといっても、このお話の中の最大の目玉は、



▼「Le Samouraï(ル・サムライ)」!
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サトウ教授が開発したマニュピレーター付き飛行艇です。「マヒサセロ」と言えば体を麻痺させる光線を発しますし、「ヤサシイ」と言えばやさしくしてくれます。

 日本の伝統と科学技術をヨーロッパ人の目から見て生まれたこの作品。作者の公式サイトには「Le Samouraï」のデザイン画やサトウ教授の別荘(アニメでは『ウミノイエ』って呼ばれていた…)のデザイン画も載っていますよ(→こちら)。


なお、dailymotionのアドレスは以下の通り。よかったら、一緒につっこんではくれませんでしょうか。基本的にはkこのシリーズは格好いいSFサスペンスの筈なのですが、このアニメだけはどうしてもつっこまずにはいられないのは日本人のさがとしか言いようがないですよね……。
●その1
●その2
●その3

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2010年6月23日 (水)

Arthur de Pinsの新作『Zombillénium』公式サイト

 『ユーロマンガ』最新号「Péchés mignons(かわいい罪)」の邦訳が掲載された、フランスのBD作家Arthur de Pins(アルチュール・ド・パンス)。現在、仏語圏の漫画雑誌「spirou(スピルー)」に「Zombillénium(ゾンビレニアム)」という作品を不定期連載しているのですが、8月27日にアルバム第1巻が刊行されるとのことで、公式サイトが出来ていました。

▼Zombillénium
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  「Zombillénium(ゾンビレニアム)」というのは「zombi(ゾンビ)」と「millénium(千年王国)」をかけ合わせた、作者の造語でしょうか。トレーラーや冒頭16ページのサンプル版や登場人物紹介から察するに、「Zombillénium」とは、ゾンビ達が働く会社(テーマパーク?)。カフェで強盗をしようとしたイケメンのお兄さんは魔女に邪魔されて、逃げ出したところを吸血鬼の運転する車にはねられて、死亡したところをゾンビとして蘇生され、Zombilléniumと契約する……。「Péchés mignons」とは作風もガラリと変わってエロティックな要素は少なそうですが、やはり綺麗で端正な絵柄の上に、ブラックユーモアがちりばめられていて面白そうです。働くゾンビさん達の活躍がどのようなものになるのか、気になります。


 なお、トレーラーはdailymotionにあるものの方が大きくて画質も良いです(→こちら)。

(6月28日、一部修正)

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2010年6月19日 (土)

「Spirou et Fantasio」次のメインシリーズは…

 ベルギー~フランスで長く描き継がれている「Spirou et Fantasio(スピルー&ファンタジオ)」。当ブログでも頻繁に取り上げてきました(→ブログ内検索)。日本を舞台にしたり現地で何かと物議を醸したりしていた作画:Munuera(ムヌエラ)&シナリオ:Morvan(モルヴァン)のコンビに代わる、次世代のコンビと新作が発表されました。
 今度は、作画:Yoann(ヨアン)&シナリオ:Vehlmann(ヴェルマン)のコンビです。今回のアルバムのタイトルは「Alerte aux Zorkons(ゾルコン達を警戒せよ)」。何やらChampignac(シャンピニャック伯爵)が危険にさらされている模様です。「Zorkons(ゾルコン達)」が何者なのか、今のところ分からないのですが、とりあえず、悪役の名前には頭文字に「Z」がつくのが、このシリーズのお約束です。

▼Spirou et Fantasio
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「Voir les bandes-annonces(予告編を見る)」をクリックすると、特設ページが開きます。

▼Spirou & Fantasio 51 - Alerte aux Zorkons -
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 「LIRE UN EXTRAIT(抜粋を読む)」をクリックすると、最初の5ページが閲覧できます。また、「?」マークがついているのが予告編の動画のアイコンなのですが、このページの動画は再生するのに時間がかかるので、動画を見るならdailymotionの「spirou」誌のページの方が便利でしょう。

▼SPIROU - デイリーモーションのjournaldeSPIROU
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 他にも多くの動画が登録されていますが「Spirou & Fantasio 51.」のタイトルのついたものを見つけて下さい。全部で4種類あります(うち一つは3Dメガネ対応)


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 それにしても、スピルーは可愛くなくなっちゃったし(でも熱血少年漫画っぽいところには好感が持てます)、ファンタジオはオヤジくさくなっちゃったし(基本に立ち返ったとも言えそうですが……、それにしても、ネクタイをはずして頭にハチマキみたいにして巻く風習は仏語圏にもあるのでしょうか)、果たしてこの新作、今時のお子様がたに受けるのか、そして、未曾有のユーロ圏経済危機の中、雑誌「spirou」はどこまで持ちこたえられるのか、今後の成り行きが注目されます。

(6月22日、一部加筆修正)

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2010年6月14日 (月)

国際フランス漫画館のWEBサイトより

 前回のエントリで、「メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス」のWEBサイト内の「フランス漫画の聖地アングレーム-「国際漫画フェスティバル」に沸く町-」というコーナーについてご紹介しましたが、そのページのサイドバーに国際フランス漫画館のURLが載っていたので、早速クリックしてみました。


▼Portail de la Cité internationale de la bande dessinée et de l'image
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 館内情報や催し物情報など盛りだくさんの情報量。恥ずかしながら、フランス語の洪水に頭がクラクラしちゃうのですが、貴重なコーナーを見つけました。
 「collection(コレクション)」コーナーの中に「collections numérisées(デジタルコレクション)」というコーナーがあるのですが、その中に、古典の名作であり初めて本格的にフキダシを用いたBD作品「Zig et Puce(ジグとピュス)」のアルバムが閲覧出来るのです!
 「collections numérisées」のページから「Alain Saint-Ogan」の名前をクリック
   ↓
 「Fonds Alain Saint-Ogan」のページから「Accés au logiciel consultation」をクリック
   ↓
 「Biographie de Saint-Ogan」のページから「Feuilleter les albums(アルバムを開く)」をクリックするとアルバムが、「Feuilleter les cahiers manuscrits(自筆ノートを開く)」をクリッックすると創作ノートが読めます。ただ、回線速度が遅いと表示に時間がかかります。また、それぞれのページに断り書きや解説が表示されているのですが、すみません、今のところちゃんと読めていません。なのでご利用の際には各自でご注意下さいますよう、よろしくお願いいたします。ともあれ、まだ著作権も切れていないと思うのですが(作者のAlain Saint-Ogan(アラン・サン=トガン)は1974年没)、太っ腹なサービスです。二人の少年と一羽のペンギンのやんちゃな冒険がいつでも見られると思うと、とっても嬉しいです。



 ところで「Zig et Puce」については当ブログで過去にこちらこちらこちらで取り上げてきましたが、そのあらすじ紹介の部分が、河出書房新社発行の書籍『ペンギンのABC(ペンギン基金・著)』の「Z」の欄で活用されたとのことです(→ペンギン基金販売物サンプルページ)。『ペンギンのABC』とは、ペンギンにまつわる雑学や図版をアルファベット順に展開した、楽しい本。細かい雑学の数々に作者の皆様のペンギンさんへの愛を感じ、きれいな図版にうっとりします。なお、売り上げの一部はペンギン保護活動にも充てられているとのことです。私のブログ記事が、ささやかながら、ペンギンさん達やペンギンさんを愛する人々のお役に立てたなら、こんな素敵なことはありません。

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