2014年11月19日 (水)

このブログの続きは「漫画展望台 Ver.2.0」へ

 長らく更新がご無沙汰してすみません。更新を再開するに当たって、心機一転、blogspotに新しいブログを開設しました。今、少しずつ記事をupしています。これからは「漫画展望台 Ver.2.0」を、どうぞよろしくお願いいたします。

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2013年8月30日 (金)

「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」展

 先週の土曜日、八王子市夢美術館へ「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」展を観に行きました。入り口の撮影コーナーでは、巨大チェブちゃんがお出迎え。
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 果たしてこれは、以前原宿キディランドに訪れたのと同じものだろうか…?と、背中にファスナー等ないか探したのですが、見つけられず。頭と胴体が分かれていて、胴体の中に入って頭部をかぶる方式なのかも知れませんが、そばの貼り紙に「チェブラーシカに さわるときは やさしくね。」と書いてあったので、そこまでは追求しませんでした。下の写真は、キディランド前で撮影会を終えた後、控え室に帰っていくチェブちゃん。何だか視界が悪そう。係のお兄さんが支えないと、ばったり倒れてしまうかも知れません。
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 展示物はイラストや人形の他、上映コーナーが充実してました。チェブラーシカの他に、現代ロシアのアニメーションの紹介もいくつか。作風が一風変わっていて物珍しかったです。印象に残っているのは、髪に刺繍糸、衣装に布やレースを貼った紙人形を動かした『ふたりのお姫さま』や、色とりどりのボタンを人物に見立てた『開くドアに注意!』、展示されているセル画が一枚絵で、これを動かすために描くのは大変そうな『クリスマス物語』等々、どの作品も作りが凝っていました。でも、向こうの国では「まどマギみたいな日本のアニメの方が良い」と言う人がいるかもしれないなと思ったりもしました。ただ、いずれにせよ、表現の世界は豊かな方が、楽しくて良いですよね。


 チェブラーシカのキャラクターデザインは、本場である旧ソ連や現ロシアでは、日本でおなじみのものとは異なるものも絵本には描かれていて、とても同じものには見えませんでした。現行デザインであっても、あまり可愛くないものもあり、かえって“味わい”が感じられました。可愛く洗練されると共に“味”が失われていくのは残念がるべきなのかどうなのか。そして、今頃になって『劇場版 チェブラーシカ(2010年)』を観ていない事に気が付きました。Eテレでソ連時代のを観たっきりでした。


 また、ソ連時代の方にユーリ・ノルシュテインが制作に参加していた事も初めて知りました。『劇場版 チェブラーシカ』にハリネズミの人形が出演しているという事で、その人形やノルシュテインのイラストも展示してました。でも、図録には『霧の中のハリネズミ』のイラストで一番凝ったものが載っていないのが残念です。


 図録は、チェブラーシカについてのみならず、その他のアニメーション作家やその作品の解説も充実してました。また、ロシアの作家、アナスタシア・アーヒポヴァー氏による「チェブラーシカとロシアの挿絵画家たち」と題する文章の中で、旧ソ連時代下で児童書が生き延びた背景を語るくだりに、心に染みるものがありました。そのような児童文学や児童文化が現代のロシア・アニメーションにも息づいているのでしょうか。この図録を参考に、今後も色々な作品を観てみたいと思いました。

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2013年7月 6日 (土)

スピルー・スマーフ? スマーフの絵本?

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 リンゴ3個分の身長、青い肌をした森の妖精スマーフは、ベルギーの漫画家Peyo(ペヨ)による、バンド・デシネのキャラクター。日本では現在、アルバム(あちらで言う単行本)の邦訳が小峰書店より刊行中ですが、過去には、セーラー出版から全15巻にまとめたものが2回、刊行されました。小峰書店版は、翻訳者は同じ村松定史ですが、セーラー出版版よりも判型が小さく、また、収録話もところどころ異なっています。新訳があるのかどうか気になるところです。


 さて、過去に出されたセーラー出版版ですが、近所の図書館に旧バージョンが閉架に所蔵されていたので、借りてみました。すると、最後の第15巻『ベビースマーフ』の最後のページに、こんなイラストが。
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 なぜスマーフがスピルーの格好を?そして「スマーフの小さな絵本シリーズ」とは?


 スマーフはフランス語圏では「Schtroumpfs(シュトロンフ)」と言います。pは発音しないっぽいですね。初登場は「Johan et Pirlouit(ジョアンとピルルイ)」シリーズの中の「La Flûte à six schtroumpfs(6スマーフのフルート※)」で、掲載が1958年『Spirou(スピルー)』誌の1047号~1086号(→仏語版Wikipediaより)。翌59年『Spirou』誌1107号の付録に『Les Schtroumpfs noirs(黒いスマーフ)』のミニブックが付いたそうです(bedetheque.comより)。これを描き直してアルバムとして63年に出版したのが、現在『スマーフ危機一髪』として邦訳が出ている、第1巻なのですね(→仏語版DUPUIS社の紹介ページ邦訳版小峰書店の紹介ページ)。第1巻の原書が出てから、今年でちょうど50年!


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 そして「スマーフの小さな絵本シリーズ」の中から、1987年刊の『そらとぶスマーフ』が図書館に置いてあったので借りてみました。奥付に「この物語はスマーフ物語第5巻『スマーフシンフォニー』に収録の「空とぶスマーフ」をもとに編集しました。」と書いてあり、日本だけで作られた絵本のようです。流通も日本だけかな?

 比較すると、こんな感じ。元のアルバムから、上手く再構成されています。
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 セーラー出版から最初の邦訳が刊行された時、作者のペヨはまだ存命していました。折り返しに写真付きのメッセージが掲載されていてます。笑顔が素敵。
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 スマーフの皆さんは、その小さい体で27年かけて、日本まで来てくれたのですね。あれから28年、彼らは今どこに?日本にとどまっているのか、ベルギーに帰国したのか、それとも世界のあちこちを旅して回っているのでしょうか。現在、ベルギー観光局のマスコットキャラクターを務めているそうです。(パンフレットのpdfファイルがダウンロードできます。→こちら


※…訳題を最初「6人のスマーフのフルート」と書いたのですが、ツィッターで翻訳家の大西愛子さんより情報を頂き(→こちら、有り難うございます!)、修正しました。このアルバムを読んだら、また修正するかもしれません。果たして、ここで言うschtroumpfとは…? 《8月30日追記》そして訳題を「6スマーフのフルート」に変更。感想はいずれ書きます。

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2013年2月 8日 (金)

映画『はちみつ色のユン』を観てきました

▼はちみつ色のユン(日本版公式サイト)
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▼Couleur de peau: Miel | Un film de Jung et Laurent Boileau(フランス・ベルギー版公式サイト)
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▼『はちみつ色のユン』予告編(YouTubeより)
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●原作紹介ページ(出版社Quadrants社による)
●原作紹介ページ(bedetheque.comによる)

監督:ローラン・ボアロー, ユン
2012年、フランス、ベルギー、韓国、スイス、75分


 ベルギーのバンドデシネ(漫画)を原作に、アニメと実写を交えた映画。原作者であり監督の1人であるユンが、人生の足跡をたどっていきます。見に行ったのは先週のことなのですが、内容が少々重たいので、感想を書く筆も重くなってしまいました。あらすじの紹介は記憶違いがあるかも知れませんし、ネタバレもあると思うので、どうか読む際はご留意下さい。


 ユンは、韓国からベルギーに養子に貰われた男性。韓国では朝鮮戦争後に孤児が増えたため、アメリカ人女性の発案による国際養子縁組が行われていたとのことです。ユンは5歳の頃、1人で道を歩いていたのを警官に保護されて養護施設に入れられ、後に健康テストに合格して、ベルギーの家族に貰われていきました。行った先は既に4人の実子がいるのですが、当時はアジアから孤児を養子に貰うのが流行りだったのだそうです。新車を買う感覚だったとのことですが、今の感覚ではピンと来ない価値観ですね。後に更にもう1人、1歳の女の子を引き取ります。正直、子供が多すぎなのではと思ってしまいます。

 子供を6人も育てるくらいだから、養子先の家族は裕福そうで、子供達は皆のびのびと育っているように見えます。お母さんは怒り出すと止まらないそうですが、兄弟分け隔てなく接するようにしているし、理想的な家庭のように見えます(それに引き換えうちは…)。ユンが大きくなって悪さをしたり色気づいたりするのも、よくある話に見えます。実際、お母さんから怒られた時「おまえは腐ったリンゴだ」と言われるくだり、日本人の多くは(ある程度の年齢以上かな)、TVドラマ「3年B組金八先生」に出て来た「腐ったミカン」というフレーズを思い起こしたでしょう。

 それでも、ユンの精神状態は不安定で、その描写には痛ましいものを感じました。親が分からないということで、アイデンティティに心許ないものがあるのかも知れません。また、ヨーロッパではアジア人はマイノリティの人種ですし、映画ではサラッと描かれていますが、差別的な目にさらされる事も度々あったのでしょう。大きくなるにつれて日本の文化にカブれていく描写がユーモラスで面白かったのですが、今の日本だと、嫌韓厨が感じ悪い事を言いそうで、また、そんな予感をしてしまう私自身に嫌悪感を感じたりもしました(何でそんな連中に気を使わなきゃいかんのか)。同じアジアの人ということで親しみもあったでしょうし、昔のベルギーのバンドデシネには沢山の日本人キャラクターが登場していたから、お国柄自体が日本文化への関心が高かったという側面もあったのではと推察します。「タンタン」のミツヒラトはもとより、「ヨーコ・ツノ」とか、フォルニエ版「スピルー&ファンタジオ」のイトー・カタという手品師とか、E.P.ジャコブス「ブレイク&モ-ティマー」のサトー教授とか、「タカ・タカタ」という日本兵とか、私がネットで見かけたのはこのくらいですが、他にもいるかも知れません。

 ユンは40歳過ぎて自分のルーツを調べ、韓国を訪問します。自分自身を見つめ、それを自己のものとして認めるまでに、それだけ多くの時間を要したということなのでしょう。後に養子に貰われて来た女の子を始め、韓国人養子の多くに悲劇が起こっているのだそうです。たとえ手厚い養育をしても、養子にとっては、それだけでは解決できない心の問題があるのだと知らされます。私自身の身の回りにはそのような境遇の人はいませんが、不幸にして実の親の分からない子供は世界中にいるでしょうし、そういう子供達の心の問題が少しでも理解され、癒される方向になっていけば良いなと、つくづく思いました。


(最終更新日:2月15日)

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2013年1月22日 (火)

第40回アングレーム国際漫画祭あれこれ

 今年もまた、仏アングレームで漫画の祭典が開かれます。さすがに現場には行けないものの、ネットで見られるあれこれが楽しいです。そこで、今回も気になった見どころをご報告。

●ポスターアングレーム国際漫画祭公式サイトより)
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 今年のポスターは、昨年のグランプリであり、かつ、今年の審査委員長である、Jean-Claude Denis(ジャン=クロード・ドゥニ)が描いています。オリジナルのキャラクターをあしらったイラストかと思いきや、右上の巨大な月のクレーターには、有名な漫画キャラクターが描かれていたのでした。仏語BD情報ブログ「le blog qui hydrate les yeux(眼に水分を与えるブログ)」1月18日付け記事で判明しました。リンク先の月の画像をクリックすると、答え付きのが表示されます。

●今年のプログラム
▼LA PROGRAMMATION DÉVOILÉE
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 6分23秒の動画で分かるプログラム。ナレーションが何て言ってるのか聞き取れなくても、展覧会、イベント、講演会、実技等が一望できます。

●グランプリへの投票
▼GRAND PRIX : ÉLECTION EN VUE !
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 今年のグランプリは、公開投票で決めるみたいです。リストにあるのは、アングレーム(作画家、ライター、カラリスト)で認定された作家達だそうです。日本のマンガ家も3名入ってます。投票は決まった時間帯の決まった場所で行う模様です。
 候補は全部で16人。お名前を挙げますと、Pierre Christin(ピエール・クリスタン)、 Cosey(コゼイ)、Nicolas de Crécy(ニコラ・ド・クレシー)、Hermann(エルマン)、Manu Larcenet(マニュ・ラルスネ)、Lorenzo Mattotti(ロレンツォ・マトッティ)、Alan Moore(アラン・ムーア)、Katsuhiro Otomo(大友克洋)、Marjane Satrapi(マルジャン・サトラピ)、Joann Sfar(ジョアン・スファール)、Posy Simmonds(ポージー・シモンズ)、Jirô Taniguchi(谷口ジロー)、Akira Toriyama(鳥山明)、Jean Van Hamme(ジャン・ヴァン・ナム)、Chris Ware(クリス・ウェア)、Willem(ウィレム)。
 ネットでは、bdgestのフォーラムで既に自主的な投票が行われていて(参照:le blog qui hydrate les yeux)、日本時間1月22日23:24現在のベストスリーは、アラン・ムーア、エルマン、マニュ・ラルスネとなっています。果たして実際の投票ではどうなるのか、気になります。

●40周年記念動画
 「SPÉCIAL 40E : JE ME SOUVIENS DE... (ここに作家名が入る)」というタイトルで、40回を記念して、過去のグランプリ受賞作家へのオマージュの短編動画が作られ、upされています。制作:Benoît Peeters(ブノワ・ペータース、先日来日なさいましたよね)、音楽:Bruno Letortです。漫画の原画をじっくり映し、音楽が緊張感を高めます。インクのベタむらやホワイトをかけた痕跡も、じっくり見せます。現在、動画が増えている最中ですが、公式サイトがyoutubeに設けたLa WEB TV du Festivalに、全部上がっています。(1月30日追記…公式サイトの、「40ANS DE GRANDS PRIX」というイラストをクリックすると、まとめページが出ます。左バナーに作家一覧が。まだまだ未収録作家がありますが、最新情報は、Toute l'actualite(ニュース一覧)のページにて。)

 他にもまだまだ見どころは沢山あると思うのですが、まずはこの辺で…。


(最終更新日:1月30日)

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2013年1月14日 (月)

続・「週刊少年ジャンプ」とアメリカン・コミック

 2007年1月4日付け記事から6年後、ようやく、週刊少年ジャンプの創刊初期に掲載されたアメリカン・コミックについてご報告する時が来ました。実は昨年の秋~冬頃、国会図書館へ行ってきたのです。蔵書検索をしたところ、創刊号~3号めまでの合本は決められた場所で閲覧することとなっており、扱いが面倒くさそうだったから、4号~7号の合本を閲覧し、複写をお願いしました。という訳で、以下、簡単なご紹介です。


「宇宙ロボット戦争」ダン・バリー作(1968年第1巻4号、9月12日号)
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 タイトル横に「フラッシュ・ゴードン」と書いてあります。シリーズ作品の一つなのですね。1頁めに作者の写真と囲み記事で紹介が載っていて「☆本誌第1号に登場した、アメリカの人気漫画家/☆絵の才能は、世界的に認められていて、各国大使館にかれの絵がかざられているほど高く評価されております。」との事。
 あらすじ:太陽系の奇妙な天体を探知した人工衛星が立て続けに行方不明になるため、フラッシュ・ゴードンとザルコフが調査に向かうというもの。宇宙空間で目玉の形をした謎のロボットに遭遇し、その際の戦闘による不時着から、ゼムとアスの惑星間戦争に巻き込まれ、平和交渉に持ち込むのだが、結局何の役にも立ちませんでしたというオチ。これって、アメリカが介入した戦争のどれかからネタを引いているのでしょうか。


「空飛ぶ円盤を追跡せよ」リー・フォーク(物語)、フレッド・フレデリック(絵)(1968年第1巻第5号、10月3日号)
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 タイトルの下に「魔術(マジックのルビあり)探偵マンドレーク」とのロゴあり。作者紹介は「リー・フォーク(物語) 第二次大戦中、アメリカの外報局長としてかつやく。この経験をいかして、探偵ものを、かくようになった。」「フレッド・フレデリック(絵) このほかに「マイティ・マウス」も発表している。美術学校出身の本格派。」との事。
 あらすじ:アメリカで空飛ぶ円盤を見たという人が続出するとの新聞記事を見て、マンドレークは国際諜報部へ向かい、同じ日、同じ場所で銀行強盗が起こっていることから、円盤の正体を突き止めようとする。


「洗脳記をぶっ壊せ」アル・ウィリアム作(1968年1第1巻第7号、10月31日号)
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 タイトルの上に「秘密諜報部員・コリガン」のロゴあり。作者紹介は「1931年、ニューヨークで生まれる。コミック「フラッシュ・ゴードン(本誌でもおなじみ)をみて、漫画家を志した。/1966年、全米漫画協会賞を受賞ご、『秘密諜報員コリガン』で人気作家となる。37歳」とのこと。
 あらすじ:アメリカの国際的な科学研究所が連続して原因不明の爆破事件を起こすので、政府は事件の調査をコリガンに依頼した。コリガンは妻と共に旅行者のふりをして、過去に犯罪をおかした科学者が宿泊したホテルに潜入し、別な博士と、その博士の応対をしている一味を追って、地下室にある機会を発見し、コリガンに気付いた一味を格闘する。


 掲載のレイアウトは、日本と同様のめくり方、コマの順番で、アメリカのものを切り貼りしたのでしょうか。読んでて全く違和感がありませんでした。他の掲載作品と比べると、もちろん絵がバタくさくて芸が細かいのですが、全体としては何か馴染んでるように感じました。今はそれほどでもありませんが、昔は民放のTVでも外国のドラマが放映されていたので(私の子供の頃なら「奥様は魔女」とか「サンダーバード」「コンバット」など)、それに近い感じなのかなぁと思ったものです。これらのアメリカン・コミックが掲載されていた1968年9月~10月頃にどんな海外番組が放映されていたかは、後日調べてみたいと思います。あと、この3作品の原題やアメリカ版画像も調べられれば、ここに追記します。
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(↑「宇宙ロボット戦争」より)


 そして、特筆すべき事が。ジャンプの巻末は作者のひとことメッセージが並ぶのですが、これら外国漫画の作者も例外ではありません。しかし、本当にメッセージを貰ってきたのでしょうか。適当にでっちあげたりはしてませんでしょうか…。私のこのような失礼な憶測を払拭できるような、当時の編集者による談話でもあると良いのですが…。
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(↑この似顔絵、扉に掲載された写真をもとに描いているように見える。でも真ん中のは、脚本家と作画家を取り違えているのでは…?)

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2012年12月18日 (火)

『皺』放映の反響がすごかった!   及び雑談

 こないだの日曜深夜(日付は12月17日午前1時過ぎから)、Eテレで『皺』のアニメ映画を放映していたのをご覧になった方も多いかと思います。そのせいか、当ブログ記事へのアクセスが非常に多かったです。放映や録画したのを見て感動した方々が検索して、当ブログに辿り着いたという事なのでしょう。せっかくの名作が一晩だけの放映なんて、もったいない話です。再放送や、或いは、ちゃんとした映画館上映など出来ないものでしょうか。



 さて、色々と追記すべき話題もあるかとは思うのですが、以前書いた件で精神的ダメージを受けてるので、書きにくいです。病人にたとえると、薄めのお粥状態。っていうか、またパクられるの嫌だし!単なるパクリじゃなくて、かつて抗議したのにパクるのをやめなかったのと、性的な利用をされ続けるのが気持ち悪くて恐怖なんですよ。もう、当該人物には、ここにアクセスするのやめて欲しい。私の感動や努力が、そちらの示威や自慰に利用されるのは、まっぴら!マジ気持ち悪いです。嘘ついて言い逃れするのは止めて下さい。汚らわしい!

 という訳で、twitterにて、リハビリ続行中です。ささやかに自己主張することで、自我の回復に努めています。時事ネタが多いですが、twitterならではの、深夜の真情の吐露なんてのもあります。外国漫画の話題が相対的に少なめですが、あれこれ含めて私という人格なので、どうかご理解並びにご了解いただければ。それではまた、後ほど。



《追記》
 検索でこの記事に辿り着いた方へ
 上記トップページから入ると、色々書いたものが出て来ます。記事ごとに箇条書きすると、以下の通りです。3件めの記事で、今回の記事に至った経緯が分かります。よろしくお願いいたします。
 ・2009年10月17日(原作)
 ・2011年12月5日(アニメ映画)
 ・2012年2月28日(個人的な出来事)

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2012年3月12日 (月)

「CARTOON」のサイトから、ヨーロッパのアニメ映画情報を

 twitterで、スペインアニメ映画「Arrugas(皺、パコ・ロカの漫画のアニメ化、→当ブログ2011年12月 5日付け記事で取り上げました)」のプロデューサー、Manuel Cristóbal(マヌエル・クリストバル、@manuxcristobal)氏をフォローしていたところ、先日フランスはリヨンで開かれた「Cartoon Movie」という見本市で「Producer of the Year」を受賞したとのこと。おめでとうございます!(→YouTubeのインタビュー映像)そして、このイベントの公式サイトを見るとヨーロッパのアニメ映画の世界が見えてくるので、ご報告する次第です。(そして、東京アニメフェアにいらっしゃるの?誰か是非、日本で上映して欲しいです。)


▼CARTOON - European Association of Animation Film : Home page.
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 「CARTOON」というのは、ヨーロッパのアニメ産業をサポートする非営利団体で、4つの部門に分かれていて、今回取り上げる「Cartoon Movie」は、そのひとつ。単なる見本市やお祭りではなく、長編映画のプロデューサーが、自身のプロジェクトを進めるにあたって、資金調達を早める目的や、国境を越えたパートナーや国際的な配給会社や販売代理店を見つけるための機会を得る場となっているそうです。

 そして、2012年の選考作品が「Selected projects in 2012」に一覧があります。「Completed films」「Films in production」「Projects in development」「Projects in concept」の4つの区分けがあり、この一覧が結構、面白いのです。サムネイル画像にマウスポインタをあてると大きな画像がポップアップ表示されますし、制作会社のリンクをクリックすると、更に詳しい情報も。そこで、気になった作品をピックアップしてご紹介します。


▼ZARAFA-LEFILM.COM
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 この作品の監督である、Rémi Bezançon(レミ・ブザンソン)とJean-Christophe Lie(ジャン=クリストフ・リー)が「Directors of the Year」を受賞したとのこと。ovninavi.comに日本語による紹介が。1826年、エジプトからシャルル10世への贈り物としてフランスに渡ったキリンの数奇な運命からインスピレーションを受け、10歳の黒人少年と孤児キリンの友情物語に仕立げたのが本作、とのことです。

▼Le tableau - Le film
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  画家が多少なりとも「描き終えた」カンバスに描かれた未完成の絵には、3種類の人物が暮らしている。Toupin達は自分が優位に立つべく反乱を起こす。彼らの創造主のみが調和を取り戻せると確信して、RamoとLolaとPlumeは捜し物を見つけるために、絵の世界から脱出することに成功する(…合ってる?)。何か塗りが雑だなと思ったのは、そういう訳なのですね。色遣いが綺麗で良い雰囲気をしています。

▼Le Magasin des suicides
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 英題「The Suicide Shop」。2012年9月26日公開で、監督がパトリス・ルコント。…って、昔は漫画を描いていたのですね(→日本語wikipedia)。原作の小説は『ようこそ、自殺用品専門店へ』という題で邦訳も出ているとのこと(参考:業務日誌)。


 その他に気になったプロジェクトは「UNE VIE DE CHAT」の監督による「INSAISISSABLE (英題:PHANTOM BOY)や、エンキ・ビラルによる「Animal’Z(→制作会社の紹介ページ)」や、アルチュール・ド・パンスによる「Zombillenium」などなど。


 また、過去の出展作品で面白そうなものを発見。

▼GAZATO FILMS PRODUCTIONS
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 「11」というタイトルで、画像はパイロット動画より(→こちら)。第一次大戦を描く、11の物語。停戦の日である1918年11月11日11時にちなんでいるそうです。グラフィック担当の中には日本で「夜の蝶」というアニメーション作品集のDVDが出ているラウル・セルヴェや、邦訳が出ているBD『イビクス』のパスカル・ラバテや、昔モーニングに作品が載っていた(と、早稲田大学の2009年度の講演で伺った)エドモン・ボードワンの名前が(※追記有り)。いつ公開なのか分かりませんが、完成が楽しみです。

 果たしてこれらの映画、日本で上映してくれるでしょうか。フランス映画祭あたりで是非是非。


(※3月16日追記)
 twitterで教えていただきました。@kunitatitamami氏邦訳海外コミックリストの中の方)によりますと、ボードァン著『旅 (デラックスコミックス)』という単行本が出ているとのことでした。有り難うございました!そして失礼しました…。

(最終更新日:3月16日)

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2012年3月 7日 (水)

日本のサイトで海外コミック情報を

 近年、海外コミックの邦訳が進むにつれ、ネットでは日本語情報も増えてきました。その中から、継続して情報提供して下さるサイトを、いくつかご紹介します。

▼1000planches :: バンド・デシネ(フランス語圏のマンガ)の情報を日本語で!
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 mixi発、BD (ベーデー)研究会が運営するサイト。初期にはBDのアルバム(単行本)や関連書籍のレビューもありましたが、最近はイベントや邦訳コミック情報に力を入れています。イベント情報は、私も重宝しています。また、twitterを使って「この海外マンガすごい」や「アングレーム国際漫画祭2012 最優秀作品賞予想大会」といったイベントを行っていて、海外コミック邦訳ブームを盛り上げてくれています。

▼euromanga.jp
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 ヨーロッパのマンガの邦訳やコラムが充実している漫画誌『euromanga(ユーロマンガ)』の公式サイト。既刊紹介はもちろんのこと、ニュース記事が充実しています。当ブログが以前はよく取り上げていた(そして挫折した)「ACBD(l'Association des Critiques et Journalistes de Bande Dessinée)」の年間レポートもばっちり紹介してくれます。現在『euromanga』の刊行がストップしているのは残念ですが、単行本「ユーロマンガ・コレクション」を刊行中。かつて邦訳の続編が出なかった『MONSTER モンスター[完全版]』や、日本初邦訳『ムチャチョ ある少年の革命』と、優れたチョイスと言えましょう。

▼BDfile
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 海外コミックの邦訳を積極的に行っているShoProBooksの情報サイト。既刊紹介はもちろんのこと、情報提供も充実。最近の記事でとりわけ目をひいたのは、なんといってもアングレーム国際漫画祭の現地レポート。【アングレーム国際漫画祭特集②】現地レポート/会場案内編によると、当ブログ2011年12月10日付け記事で気になっていた、ラムちゃんが描かれたポスターは実際に使われていた模様(→画像)。えー、でもアングレーム国際漫画祭公式サイトにはこのポスターの画像は一切使われなかったし、持ち帰られたパンフレット(→画像)は、公式サイトにpdfがupされたもの(→こちら)とデザインが違う…!まさか黒歴史化?

▼メディア芸術カレントコンテンツ
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 「マンガ、アニメーション、ゲーム、メディアアートなど、メディア芸術に関する情報をピックアップして掲載するWEBサイト」とのことで、文化庁が監修しているそうです。マンガ情報に海外発のものが充実していて、ライターの野田謙介氏はBDや関連書籍の翻訳の他、当ブログ2007年8月3日付け記事で取り上げた雑誌「Pen」の特集「世界のコミック大研究。」を担当された方ですね(後日の追記が出来なくて申し訳ありません。大事にするあまり、奥の方にしまい込んでしまって…)。現地のサイトがちんぷんかんぷんな身には、とてもためになります。

▼[最新ガイド] 2012 世界中のアニメ/マンガ/コスプレ コンベンション大特集! | をちこちMagazine
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 こちらのサイトで取り上げられているのは、日本のマンガやアニメがいかに海外で人気であるかの紹介なので、当ブログの趣旨とは違うのですが、あまりに世界をまたにかけているので取り上げる次第です。「をちこちMagazine」というのは、以前雑誌が出ていて、今はweb展開している「国際文化交流に関する情報を発信するウェブサイト」。せっかくこれだけ海外コミックが邦訳され、作家が来日したりしているのだから、現地のコミック文化もどんどん取り上げていただければと思います。


 他にも、個人で情報発信をしているブログやサイトは沢山あるかと思います。好きな作家やタイトルで検索すれば、新たな出会いがあるかもしれません。

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2012年2月28日 (火)

ブログが更新できなかった理由のひとつに

 このブログが更新できなかった、そして1年以上更新できなかった理由のひとつを書きます。フェミくさいことを書くと色んな人を敵に回して、場合によってはブログ消滅の危機だから言葉を選ばなきゃと思って、ずっと、少しずつ悩みつつ言葉を探していたのだけど、取り急ぎ苦情を申し上げます。私は、はっきり言ってセクハラを受けたと認識したからです。

 以前「ベカシーヌ」のアニメについて、或るブログに対して、当ブログの分家ブログの情報が、情報元のリンクも提示せずに利用されていることに抗議しました。その返答としては「他の海外サイトの情報も見ている」ということだったので、私の勇み足だと思い、その人には謝罪しました。でも冷静に考えてみたら、だったら海外の情報だけ見てればいいじゃん、こちらの日本語化にかける手間と投資をなんだと思っていのるかと内心憤慨したのです。でも前言をひるがえすのはみっともないから黙っていました。同様に、そのとき、その人は質問を返してきて、私は半日かけて海外のネットを検索して答えたのに、そのブログ主はあたかも自分で調べたかのように自ブログに書くのも黙っていました。やはり同様に「他のサイトで調べた」と言われそうだし、そのブログは愛読者が多いですから。しかも、私の学生時代の友人もその一人で、私にとって、たとえ交流が途絶えていても学生時代の友人はかけがえのない宝物だから、とやかくあげつらう気にはなれなかったのです。

 そしてその後、何を書いても「またパクられるかも…」の恐怖があったのと、体調と精神状態が良くなかったので、一年以上ブログを放置していました。だから、このブログの読者はめっきり減ったことでしょう。

 でもそれだけじゃないんです。

 その人は私が愛好するアニメを性的なまなざしで消費していたんです。この「性的なまなざし」についてはもう少し言葉を費やさないといけないのですが、今はその時間がありません。多かれ少なかれマンガやアニメを性的なまなざしで見るのは別にありふれたことだと思いますが、私個人としてはなるべくそれをしたくなかったのです。当ブログが取り上げるのは「昔の作品」か「子供向けの作品」が多いのはそのためです。敏感な人はそこに何らかの傾向を見るかも知れませんし、自覚はあります。

 で「ベカシーヌ」ですが、何年も前、私はフランスの映画情報データベースサイトを一件一件調べて自分好みのアニメ作品を探しました。そして見つけました。色が綺麗で絵が可愛くて、何より女の人の意志の強さにあこがれたのです。当時は今より言葉がわからなかったし、amazon.frのマーケットプレイスなんて、事故が起きてもフランス語で交渉できる自信もありませんでしたが、それでも私はこの作品が見たかったのです。だから、この作品には愛着があります。字幕がないしあまり聞き取れないのが残念ですが。

 そして話は戻って「性的まなざし」の問題です。きょうびの日本のアニメだったら、女の子が性的魅力をふりまいているから、そういうまなざしで眺めることもあるかと思います。賛否あるかもしれませんが。でも、そういう意図のないアニメをそういう下心で眺める、そしてそれをおおっぴらにするというのは、明らかに「おとしめている」行為でしょう。その気の無い相手に対して「性的まなざし」で眺めるというのは、相手を「性的客体」にフリーズドライさせる欲望だから。相手が二次元キャラだから、不平不満を言わないし劣化もしないけど、人は口ごたえもするし時が過ぎれば変わるという、当たり前の事象を受け入れない横暴さが透けて見えるのです。おまけに、そんなことのために私の感動と労力が使われたときては、私は怒っても良いでしょう。私は性格がクドいので、ぶっちゃけ「人の感動を汚すな」の一言で済むところを、これだけの言葉を費やさなければならないのです。

 そして当ブログの更新が嫌になって一年以上経過したところ、それでも日々、世界には絶えず面白い漫画やアニメが誕生するから、それについて何かしら書きたくなったのです。オタク話は楽しいですものね。で、美少女が出てくる作品だとまた餌食にされるかもしれないが、老人ばかり出てくる作品なら大丈夫かなー、と思っていたところ、どうやら当ブログからリンク情報だけ抜いてツイッターに書き込まれたっぽい。だってタイミングがおかしい。世界的に見て、すっかり鮮度の落ちた情報なのに。そして何人もの人がリツィートしてるという事態を目にしたのです。私が目にしたのはある人のリツイートです。一時期、当ブログをよく引き合いに出してくれた人の。

 私にはそのブログ主が、情報流通の上流にいて優越感にひたりたいがために出典を示さず(だって示したら伝達の上下関係が生まれますもの)、リンクだけを抜き取ったり伝聞調で語るのかなと思えて不愉快でした。確たる証拠はありませんが、以前にも同じ目にあっているんじゃないかと思っています。ただ、情報なんて世界のまわりものだから、そんなチンケなことでガタガタ言う私がおかしいのは十分わかっています。だから、今まで黙っていました。それより、そんなことに文句をつけるエネルギーがあったら、ブログ記事を書くのに費やした方が生産的です。だから、もう一度ブログの休止宣言をしたのです。

 最近になって元気が出てきたので、前エントリにも書いたように、ツイッターを始めました。きっかけは、その「老人ばかり出てくる作品」つまり「Arrugas(皺)」の原作者パコ・ロカ氏の来日です。二回の来日イベントで「皺」のアニメ映画に感動し、パコ・ロカ氏からサインを貰えて、通訳してくださった方経由でお話できて(感謝!)、握手までして貰って、帰り道は本当に有頂天でした。ツイッターにも書いたように「皺」のアニメ映画は、もの悲しいだけではなくコミカルなシーンもあり、見ていて「アニメーションって本当に、辞書にある通り『生気[元気](を与えること)』なのだなぁ。」と、感銘しました。それにパコ・ロカ氏はマジすごいなと思いました。いくつかの作品を拝見し語っていただいたのですが、どの作品も読者の性別や年齢を選ばない。性表現も暴力表現も無いのに、ちっとも退屈じゃなく、むしろ面白いし感動的なのです。

 なので、浮かれた私は「皺」に関していくつものツイートをしました。アニメ映画のプロデューサーに補足されたので、つたないスペイン語でメッセージを書いたらご返事が頂けて更に有頂天です。だから、ツイッターのアドレスをブログに書き込みました。心の隅っこでまた情報を抜き取られるという危惧もありましたが、同じツイッターの中だから、それもあるまいと、たかをくくっていました。

 でも、やられたのですね。一部の情報だけを切り取って、やはり「性的まなざし」で。私の一連のツイートを見ていただけたら「皺」がそれだけの映画じゃないことはおわかりでしょう。なのに、何人かの人がその人のをリツイートしている。おそらく映画を見ていない人ばかりなのでしょう。可哀相に、ごく一部のシーンを見ただけで知った気になっちゃって。でも、そうやって食いつく人がいるということは、この映画は上手く出来ているということなのでしょうね。原作のパコ・ロカ氏、監督のイグナシオ・フェレラス氏、¡Es una obra maravillosa!

 それにしても、前にメールでやりとりした「敬意」うんぬんの話は忘れたのでしょうか。いや、私も自分から「敬意」とか言うのもみっともないとは思ったのだけど、その甲斐もなかったようで。そういう(形容詞省略)人を相手にするのは、私がかわいそうなのですが、この先も継続してこんなことをされるとかなわないので、苦情を申し上げました。

 ブログなりツイッターなりを書き続けていると、この先も何かあるかも知れません。だけど、私は私の言葉を紡ぎたいし、それを届けたい人がいます。いや、このブログ本当に読まれていないのだけど、どこでなにが起こるかわからないし、これまでも素敵な出会いがあったし。

https://twitter.com/#!/sukaponta/status/173230744590757888
https://twitter.com/#!/hyottoko99_jp/status/173002875897782272



《2012年12月18日追記》
 その後、上記人物が自ブログで、ものすごく白々しい言い逃れをしているのを見てしまいました。リンクをさらしても良いのですが、その為にアクセスしなおすのは嫌!取り急ぎ、私の感想だけ述べさせて頂きますと、そんな知り合いなんて存在する訳ない。だって、あの作品を見てそんな反応する訳ないし、実際、見たこと無い。私のつぶやきは、あくまで私の反応のほんの一部分です。それに、仮に実在するとして、なぜ似たようなタイミングで、似たようなツィートが出来るの?偶然にしては不自然すぎる。まさか、逐一チェックしてるブログを称して「知り合い」と言ってるの?そんなの、頭がおかしい。一言で言って「恥を知れ!」。こんな狭い同好者の間で、見てる人は、見てますし、分かってる人は、分かってますよ。どうかもう、私のブログやツィッターには一切アクセスしないで下さい!身の毛がよだつから!

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2012年2月25日 (土)

ツイッター使ってみました

 長らく休止状態が続いて本当に申し訳ありません。とりあえず、リハビリとウォーミングアップを兼ねて、ツイッターを使ってみました。取り急ぎ書きたいことがあるときに便利ですね、これ。それに、意外なコミュニケーションがあったりして楽しいです。この先、ブログ同様不規則更新になったり、漫画以外のこともつぶやくことになるかと思いますが、よかったらご笑覧下さいませ。

 https://twitter.com/#!/hyottoko99_jp

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2012年1月10日 (火)

更新遅延のお知らせと新年の抱負

 1年数ヶ月のブランクを経て更新再開したものの、気を抜くとすぐに更新できなくなって、お恥ずかしい限りです。

 なんか頭が働かなくて考えがまとまらないのですが、マイペースで書きつづっていきたいと思います。この先、よそで既に似たようなことが語られていることを書くかもしれませんし(ここは私の個人ブログなので、何が語られているかよりも、私がどのように書いたかが、私にとって何より重要なのです)、これまでは書くのをためらっていた政治的な話やフェミニズムっぽい話題など、人によっては確実に嫌がるだろうなと思われることを書くかもしれません。何がどう書けるか、書いてみなければわかりませんが、お時間を下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

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2011年12月14日 (水)

「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」展覧会図録

 この間の日曜日に近くを通りがかったので、府中美術館まで足を伸ばしてみました。石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行という展覧会が始まったばかりなので、どんなものか気になっていたのです。石子順造といえば、私にとっては、呉智英の文章によって「「すべからく」と「すべて」は意味が違う」と並んで「石子順と石子順造は別人」というのが脳裏に刻み込まれたので名前は知っていたのですが、どんな人かはあまり知らずにいました。マンガ評論は少し読んだことがありましたが、美術評論の方は全然知りませんでした。展覧会の方は後日トークショーのある日に行こうと思っていたのでその日は入らず、受付前のミュージアムショップで図録をチェック。なかなか面白そうだったので購入しました。

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 縦26.7センチ×横18.2センチ×厚さ3センチで全300ページ。圧倒的なボリュームです。twitterで話題になっているのを見かけたのですが(@lacopen氏のツイート)、これで2千円はお買い得かも知れません。何より目を引くのが、つげ義春「ねじ式」の生原稿を採録したページ。切り貼りやホワイトや書き込みが再現されているのも興味深く、大画面なので迫力があります。これまで文庫本で読んでいたのと印象が変わりました。また、展示物の紹介だと思うのですが、図版と解説(石子順造の文章から抜粋)の構成がすっきりと見やすいです。石子の文章の他には、学芸員による解説、関係者の座談会、著書紹介、年譜等が載っていて盛りだくさんです。これからじっくり読みます。


 ところで、府中美術館がある府中の森公園の向かいには有名な廃墟があります。米軍府中基地の跡地です。道をはさんで窓ガラスの割れた建物が、周辺をぐるりと回ると巨大なパラボラアンテナが2基並んでいるのが金網越しに見えます。興味のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ただ、ぐるりと回るには道が入り組んでいる上に敷地が広大だから所要時間がかかるのと、今の季節は日が暮れるのが早いのでご注意を。また、周辺は住宅地なのでご配慮を。
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 そして、東府中駅に向かう途中には航空自衛隊基地があり、屋外に戦闘機が2機展示してあるのが金網ごしに見えます。
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 この一体はかつての陸軍燃料廠で、後に米軍が管理、まだ返還されていない部分が残っているのだそうです。(参考:東京都の米軍基地対策内の都内の米軍基地航空自衛隊府中基地内の府中基地沿革)ただ、廃墟のあたりは返還されていて、国立医薬品食品衛生研究所を移転・建設しようとしたのが凍結されているそうです。(参考:衛生研問題を考える会

(最終更新日:12月18日)

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2011年12月10日 (土)

アングレーム国際漫画祭のポスターにラムちゃん?

 ベルギーのバンドデシネ情報サイトActua BDに「Angoulême 2012 (1/4) : Heureusement, il y a Art Spiegelman ! (アングレーム2012(1/4):幸いなことに、アート・スピーゲルマンがいる!)」と題する記事が載っていて、思わず目を引いたのでご報告します。アート・スピーゲルマンは、日本では『マウス』や『消えたタワーの影のなかで』が刊行されているアメリカの漫画家。フランスで毎年1月の終わりに開催されるバンドデシネの祭典・アングレーム国際漫画祭の第38回(今年)でグランプリを受賞したので、次回第39回の議長(président)を務め、ポスターの作画や審査員などを務めます。そのプログラム発表の際の談話が解説こみで掲載されていて、気になったのは、本文真ん中あたりにupされているポスターの画像。

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 手前にいるのはスピーゲルマン『マウス』のキャラクターで、ipadでロドルフ・テプフェールの漫画を読んでいるそうです。壁に貼られているのは「パリの地下鉄で見られるようなポスター」。重ね貼りしたのをぺりぺりはがしたら、ところどころ漫画のキャラクターが現れました。こういうポスターって、まとめてはがした方がはがしやすいから重ね貼りするというのを聞いたことがあります。描かれているのは世界のクラシックな漫画へのオマージュだそうですが、タンタン以外は明記されていません。そこで私が補足したいと思います。タンタンの右がラムちゃん、顔の下半分が描かれているのはディック・トレイシー。赤に黒の水玉模様のスカートはナンシーか?ポスターの周囲で漫画らしきものを読んでいるのは、イグナッツ・マウスとマルスピラミとミッキーマウスと思われます。このポスターデザイン、本当に使用されるのでしょうか。いずれ公式サイトに(→こちら)にてあきらかになることでしょう。

 アメリカの超大物漫画家がラムちゃんを描いているというのが面白いのですが、それにしてもラムちゃん、ちょっと目と胸が大きすぎないか。欧米の人が描くMANGAキャラクターといえばドラゴンボールの悟空がよく使われていたように思うのですが、ラムちゃんもまたMANGAのアイコンなわけですね。そういえば、ベルギーのオークションでセル画が落札されていました。(→こちら。)500ユーロというのは高いのか安いのか。他にもガッチャマンやキャプテン翼等、日本のアニメのセルが落札されています。ご当地のバンドデシネだと、タンタンが表紙の「Petit Vingtième」(『オトカル王の杖』や『青い蓮』の頃)が落札されていて、相場はよくわかりませんが画像を眺めるのは楽しいです。このPierre Bergé & associéというオークションハウスは、以前「SKECHTRAVEL(→公式サイト)」に使われていて、その落札結果が→こちら。ほんのちょっとだけ中身がおがめますよ。ちなみにPierre Bergé(ピエール・ベルジェ)は、故イヴ・サンローランのパートナー。当ブログ2008年11月11日付け記事で『おてんばルル(La vilaine Lulu)』について書いた際、彼らの財団のサイトが役に立ちました。


(12月18日追記)
 ポスターの大きな画像を見つけました。フランスのニュースサイト「Mediapart」内のブログ12月13日付け記事です。クリックしていくうちに大きな画像が。「art spiegelman」のサインもばっちり。

(最終更新日:12月18日)

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2011年12月 9日 (金)

「Chico & Rita(チコとリタ)」映画公式サイト

▼:: Chico & Rita :: | Estreno 25 Febrero(いきなり音が出るので注意)
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 スペインの長編アニメ映画、2010年公開。日本ではラテンビート映画祭やセルバンテス文化センターで上映されたので、ご覧になった方も多いでしょう。ラテンビート映画祭の紹介ページは→こちら。Javier Mariscal(ハビエル・マリスカル)とFernando Trueba(フェルナンド・トゥルエバ)の共同監督。音楽はBebo Valdés(ベボ・バルデス)。Javier Mariscalはバルセロナ・オリンピックのマスコットキャラクターのコビーをデザインした方で、記憶されている方もいらっしゃることでしょう。Fernando Truebaは「フェルナンド・トルエバ」表記で検索すると日本語版wikipediaや日本で公開された映画がヒットします。Bebo Valdésはキューバのピアニスト、指揮者、作曲家、アレンジャー。1918年生まれで写真が主人公のChicoに似てるような…、と思ったところ、作中のピアノはこの方が弾いているのですね。(参考:electropicoの音楽三昧 今年のラテンビート映画祭唯一の音楽映画「チコとリタ」


 始まりは1948年のハバナ(キューバ)、ジャズピアニストのChico(チコ)と歌手Rita(リタ)との出会い。やがてRitaはスカウトされニューヨークへ。Chicoも後を追うのだけれど、出会いとすれ違いの連続。そして…。
 ジャズミュージックを随所に盛り込んだ映画で、時に場を陽気に盛り上げ、時にしっとりとした情感を醸し出します。中には「そんなところにもジャズ」というシーンもあり、会場から思わず笑い声も。ラストシーンは涙腺がゆるみ、エンディングでは拍手も起こる、いい映画でした。映像も鮮やかな色彩で綺麗なものでしたし、イベント上映だけではもったいないと思います。


 この映画、画風が写実的で、Javier Mariscalの絵とちょっと違う(一部Mariscalの絵っぽいシーンもありますが)…、と思っていたところ、実写から絵を描き起こしているのですね。すべてかどうかは分かりませんが…。
▼'Chico y Rita', una apología del jazz
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 そんなJavier Mariscalの作風が分かるのが、公式サイト(→こちら)。これまでデザインしてきた作品や描いた作品が紹介されています。懐かしのコビー君や「Chico & Rita」のコミカライズも。「Chico & Rita」のバックグラウンドとして興味深いのが、Fernando Trueba監督作品「CALLE 54(54番街)」の関連デザインと、Compay Segundo(コンパイ・セグンド)のプロモーションビデオクリップ。

▼Estudio Mariscal | la negra tomasa
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(最終更新日:12月18日)

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2011年12月 5日 (月)

「Arrugas(皺(しわ))」映画公式サイト

▼Arrugas
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 当ブログ2009年10月17日付け記事で取り上げ、その後邦訳も出版された『Arrugas(邦題:皺(しわ))』がアニメ映画化。原作・共同脚本・デザイン:Paco Roca(パコ・ロカ)、監督・共同脚本:Ignacio Ferreras(イグナシオ・フェレラス)、音楽:Nani García(ナニ・ガルシア)。2012年公開。YouTubeにupされた予告編(→こちら)のコメント欄によると、今年9月のサン・セバスチャン国際映画祭で上映されたとのことなので(映画祭公式サイトの作品情報は→こちら、英語版は→こちら)、もう作品は完成しているのですね。


 イグナシオ・フェレラス監督はアルゼンチン出身。国際的に活躍されている方で、日本にもご縁があります。「東京2008年オンリーピック(→こちら。オリンピックではありません、念為)」の「早打ち携帯 1000文字級」というアニメ作品の監督をしています(→こちら)。ご本人とおぼしきブログ(→こちら)にも、日本のスケッチが。
▼東京オンリーピック公式競技/Ignacio Ferreras「早打ちケータイ1000文字級」(ダイジェスト版)
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 また、短編作品「How to Cope with Death(死神と老婆)」をYouTubeで発見。
▼How to Cope With Death
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 これマジ面白い!「早打ちケータイ1000文字級」のダイジェスト版も思わず笑いが出てきましたが、こちらは更に、見ていて生きる気力がわいてきました。原作者のPaco Rocaと監督のIgnacio Ferreras、ともに老人を描いてきましたが、その融合でどんな作品が生まれるのか楽しみです。日本で劇場公開してくれたら良いと思いますが、せめてラテンビート映画祭かセルバンテス文化センターあたりで上映してくれないものでしょうか。



《2013年5月21日 ざくざくっと追記》
 その後、2012年2月、原作漫画『皺』が[第15回]文化庁メディア芸術祭マンガ部門〈優秀賞〉受賞、パコ・ロカ氏来日、セルバンテス文化センターにてアニメ映画『Arrugas』英語字幕版上映&小野耕世氏とトーク、国立新美術館にて開催された文化庁メディア芸術祭受賞作品展で原作のパネル展示&アニメ映画を日本語字幕でTVモニターに上映。2012年12月アニメ映画『皺(しわ)』第39回「日本賞」グランプリ日本賞受賞、Eテレで深夜日本語字幕で放映(英語字幕を消して日本語字幕を上書きしてたっぽい。メ芸会場では確かに日本語字幕が脇に縦書きで表示されてた記憶があるのですが、そっちは使えなかったのでしょうか)。そして、2013年6月22日(土)、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの提供により、アニメ映画『しわ(原題:Arrugas)』劇場公開予定!!公式サイトはこちら。監督のお名前は「イグナシオ・フェレーラス」と長音表記に。先日の日曜日に新宿バルト9に行ったらチラシが置いてありました。裏面には、高畑勲氏の長めのコメントが載っています。前売り券も発売中だそうですが、特典は無しと、前売り情報一覧の看板に書いてありました。後は、監督が来日&舞台挨拶するのか気になります。是非実現を!あと、この先DVDやブルーレイが出るとして、スペイン語の字幕も付くかどうかも。

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